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【レポート】林部智史、自然に心に寄り添う“泣き歌”

7/24(月) 12:03配信

BARKS

林部智史が7月13日(木)、東京オペラシティ コンサートホールにて<林部智史 ~あいたい~ CONCERT TOUR 2017>の追加公演を行った。

◆コンサート画像

5月より開催されていた<林部智史 ~あいたい~ CONCERT TOUR 2017>は、全国13都市13公演をまわる自身最大規模の全国ツアーで、7月23日(日)に千秋楽を迎えた。デビューシングル「あいたい」がロングセールスを記録し、6月に発売されたシングル「だきしめたい」では初のオリコンベスト10入りを果たすなど、一歩一歩堅実に実力を伸ばしてきた林部智史。デビュー当初よりも着実にファンが増えており、このツアーも大盛況で当初の予定にはなかった追加公演が決定したほど。BARKSでは、この追加公演の模様をレポートする。

  ◆  ◆  ◆

追加公演の会場、東京オペラシティ コンサートホールはクラシック音楽専用のホールで、2月にはここで<デビュー1周年 アニバーサリーコンサート 林部智史 ~あいたい~ >を開催した。彼にとって、大切な場所だ。今回はその場所にて、バンド形式でのコンサートを行う。

幕開けはまだ音源化されていないオリジナルの新曲「誓い」からスタート。“あなたを守るから”という愛にあふれる歌詞が、林部智史の美しい歌声にのってホール全体に響き渡る。「こんなに素敵な会場で歌えること。1周年 アニバーサリーコンサートのときの想い、ツアーへの想い、全部歌になればと思います」というMCのあとは、徳永英明「僕のそばに」、村下孝蔵「初恋」、松任谷由実「真夏の夜の夢」といったヒット曲のカバーに加え、「空に唄えば」「晴れた日に、空を見上げて」などオリジナル曲が次々披露されていく。

そして衣装をチェンジしたあとは、“すべての出会いは運命”いう思いを込めて作られたオリジナル曲「運命の人」を歌唱。林部智史は“泣き歌の貴公子”と称されているが、その言葉通り彼の歌声は優しく心に染みていく。目を瞑ってこの歌を聴いていれば、大切な人の姿がふと浮かんでくるような感覚を覚える。激しく感情を吐露したり五感を刺激したりと歌手にもいろいろなスタイルがあるが、林部智史の歌声の魅力はすっと自然に心に寄り添ってくるところだと思う。

続いてはデビューシングル「あいたい」でカバーした「木蘭の涙」の作詞者、山田ひろし氏が林部智史の歌を聴いて特別に歌詞を書いたと言う「迷子のお知らせ」。林部智史はこの歌詞を見て、胸が締め付けられるような感銘を受け曲をつけたとのこと。哀しみと孤独に満ちた切ない楽曲だ。観客もしんとなって歌詞の意味を深く受け止めるように聴き入っていた。その後はずっと支えてくれているファンへの感謝の気持ちをこめて「僕はここにいる」とオフコースの「言葉にできない」で、再び会場を温かな雰囲気に包む。

ラストは「みなさんがいないとここで歌うことはできないし、ずっとその感謝は変わらない」とこれまでの道のりを振り返り、涙を浮かべつつ自身の代表曲「あいたい」と「だきしめたい」を心を込めて歌い切った。大切に一曲一曲を歌いたいとの思いから、アンコールなしで行なってきたこのツアーだが、演奏終了後にマイクを置きアカペラで歌う場面も。“歌手デビュー”という夢を抱きつつ、こうして大勢の観客の前で歌えるようになるまでは決して順風満帆だったとは言えない林部智史の道のり。多くの挫折を味わいながらも人々との出会いや別れに触れて描かれる彼の歌は、聴き手の人生の中にあった様々な出来事と重なり合い涙を誘う。この日もラストの2曲で感極まったようにすすり泣く声が起こり、やはり林部智史の歌が“感情に寄り添う”ことを実感させられた。

林部智史は今後、秋に全国14公演のツアー<林部智史 ~あいたい…そして、だきしめたい~ CONCERT TOUR 2017>の開催を予定している。

取材・文◎Yoko Hattori(BARKS)

セットリスト
1.誓い
2.異邦人(久保田早紀カバー/1979年)
3.憂いうた
4.僕のそばに
5.この道
6.空に唄えば
7.晴れた日に、空を見上げて
8.初恋(村下孝蔵カバー/1983年)
9.真夏の夜の夢(松任谷由実/1993年)
10.運命の人
11.迷子のお知らせ
12.僕はここにいる
13.言葉にできない(オフコースカバー/1982年)
14.時の過ぎゆくままに(沢田研二カバー/1975年)
15.いちご白書をもう一度(バンバンカバー/1975年)
16.シクラメンのかほり(布施明・小椋佳カバー/1975年)
17.あいたい
18.だきしめたい

2017年秋 全国ツアー<林部智史 CONCERT TOUR 2017 ~あいたい…そして、だきしめたい~>
9月17日(日)三郷市文化会館(埼玉県)
9月30日(土)新庄市民文化会館(山形県)
10月1日(日)結城市民文化センター アクロス(茨城県)
10月7日(土)かぶら文化ホール(群馬県)
10月9日(月・祝)ホテルメルパルク長野 メルパルクホール(長野県)
10月17日(火)東京国際フォーラム ホールC(東京都)
10月18日(水)東京国際フォーラム ホールC(東京都)
10月22日(日)道新ホール(北海道)
10月28日(土)電力ホール(宮城県)
10月30日(月)ももちパレス(福岡県)
11月1日(水)レクザムホール(香川県県民ホール)(香川県)
11月5日(日)那須野が原ハーモニーホール(栃木県)
11月7日(火)新潟県民会館(新潟県)
11月8日(水)関内ホール(神奈川県)

最終更新:7/24(月) 12:03
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