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【映像】AP通信調査報道 米カルトの実態

7/24(月) 18:23配信

AP通信

 スピンデール、ノースカロライナ州、7月23日 (AP)― アメリカに本拠を置くカルトグループ「ワード・オブ・フェイス・フェローシップ教会」が、20年にわたってブラジルにある2か所の教会で、厳格な統制と処罰を通じて聖書の厳密な解釈の適用を強制していたことが、AP通信社の調査で明るみに出た。

サン・ジョアキン・デ・ビカスとフランコ・ダ・ローチャで暮らしている信徒の家族は完全に崩壊、親は子供から引き離され、兄弟姉妹は言葉を交わさず、祖父母は孫の存在さえも知らされていないという。

ブラジルで行われたAP通信の取材に対して、40人近い信徒が常に報復に怯えながら暮らしていたと答えている。中には心理的な助けを必要とする信者もおり、かくも長い間どうやって虐待に耐えたのか自問自答する教徒もいた。

AP通信によると、元数学教師のジェーン・ウェイリー夫妻によって1979年米ノースカロライナ州スピンデールに設立された福音主義教会では、悪魔を追放して罪人を「浄化」するための信者に対する暴力は常態化していたという。

ワード・オブ・フェイス・フェローシップ教会が、若いブラジル人教徒を観光ビザや学生ビザで米国に送り込み、教会やセクトの指導者が所有する複数の会社で無給働かせていたことも、AP通信の調査で明らかになっている。

これに対して、ジェーン・ウェイリー氏は、いかなる犯罪も否定し、宗教の自由を保障した憲法の下で教徒に懲戒を科すことは許されていると主張。教会は、スピンデール本部にいる750人の信徒の他に、ブラジルとガーナ、スウェーデン、スコットランドなどに約2000人の信者がいるという。

ブラジルでは2つの教会が徐々にワード・オブ・フェイス・フェローシップ教会に乗っ取られ、ついには信徒の生活のほぼすべての面を決定する規則が出来上がっていた、と元信者は主張する。2014年のサッカーW杯ブラジル大会を控えたサンパウロ近郊のフランコ・ダ・ローチャでは、「若い信徒が神をなおざりにしてサッカーに熱中するだろう」という理由で、サッカーが禁じられた。

教会の敷地は2.5メートルの有刺鉄線フェンスで囲われ、子供は敷地内の学校に通う。大人も、敷地内の家と職場の往復だけで、外部の人間との接触は一切禁じられているという。

サン・ジョアキン・デ・ビカスに教会ができて20年後の2009年、厳しすぎる規制に数十人の信者が反乱を起こした。2人のブラジル人牧師がテレビのインタビューに答えて、教会を定期的に訪問したアメリカ人牧師によって会衆が「洗脳された」と暴露。ブラジル人牧師の脱会と相次ぐ苦情に、ミナス・ジェライス州議会の人権委員会が開催した公聴会で、元信者ら十数人が虐待の事実を証言した。

(日本語翻訳 アフロ)

最終更新:7/24(月) 18:23
AP通信