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JOGMEC、沖縄沖など2海域で銅・鉛などの海底熱水鉱床発見

7/24(月) 6:02配信

鉄鋼新聞

 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は21日、沖縄県久米島沖と鹿児島県沖永良部島沖の二つの海域で銅、鉛、亜鉛、金、銀を含む海底熱水鉱床を発見したと発表した。今後は海底観察、物理探査、ボーリング調査などを行い、鉱床の広がりや金属含有率(鉱石品位)を詳細に把握し、資源量を評価する予定。

 久米島沖の鉱床(仮称・球美サイト)では、熱水活動が550メートル×300メートルの範囲に分布しており、最高350度の熱水を噴出するチムニー(熱水活動で生成された柱状の構造物)をはじめ、300度を超える熱水活動を伴うチムニーやマウンド(丘上の地形)が複数確認できた。これらのチムニーやマウンドおよび周辺部から鉱石を採取し、試料の品位分析を行ったところ、平均値で銅4・7%、鉛7・6%、亜鉛6%、金2・9グラム/トン、銀842トン/トンと銅、鉛、亜鉛を豊富に含むことが確認された。
 沖永良部島沖の鉱床(仮称・銀水サイト)では、推進1100メートルの海底に熱水活動が300メートル×100メートルの範囲に分布しており、最高220度の熱水を噴出する高さ約30メートルの巨大チムニーをはじめ、多数のチムニーを発見。これらチムニーやマウンドおよび周辺部から採取した試料を品位分析した結果、平均値で銅0・8%、鉛13・9%、亜鉛17・5%、金13・6グラム/トン、銀1061グラム/トンと鉛、亜鉛、金、銀に富むことが明らかになった。
 今回発見した銀水サイトは、洋上の調査船のマルチビーム音響測深機で検出したプルーム状の水中音響異常をもとに発見した。一方、球美サイトは洋上からの調査ではプルーム状の水中音響異常が検出されなかったにもかかわらず、熱水活動および熱水鉱床が発見できた。これは沖縄海域には従来の探査手法では発見が困難な海底熱水鉱床がまだ存在する可能性を示唆しており、引き続き従来の探査手法に新たな知見を加え、海底熱水鉱床の資源量確保に向けて効率的に新鉱床の発見に取り組むとしている。

最終更新:7/24(月) 6:02
鉄鋼新聞