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職場・現場の熱中症防げ 冷感機能やファン付き作業服 企業が対策急ぐ

7/24(月) 6:02配信

上毛新聞

 直射日光にさらされる工事現場や熱気がこもりがちな工場では熱中症が原因の労働災害が毎年発生している。今年は梅雨明け前から猛暑が続いており、従業員個々の自己管理はもちろん、監督者のきめ細かな対応が求められている。

◎4日以上の休業事案 昨年は群馬で9件 過去には死亡例も

 群馬労働局によると、熱中症で体調を崩し、労働基準監督署への報告義務が発生する4日以上の休業となった事案は昨年9件あった。ここ数年、10件前後で推移している。業種は屋外の現場が多い建設業や工場内の作業が中心の製造業が大半だ。死亡事例は全国で毎年10件以上あり、県内でも2014年に1件発生した。

 労働者の自己管理意識は年々高まり、熱中症対策商品の市場が拡大している。作業服専門店チェーンのワークマン(伊勢崎市)では、メッシュ地を使用して通気性を高めた作業服の売れ行きが好調だ。冷感機能付きのシャツやヘッドバンドなど品ぞろえが充実してきたという。

 企業も対策に力を入れている。サンデンホールディングス(同市)はファンの付いた作業服の従業員への貸与を今月試験的に始めた。ファンを回すと服の中の空気が循環して涼しく感じられるといい、「仕事をより頑張ろうという気持ちになる」(50代男性)と好評だ。同社は「効果が確認されれば、導入数を増やしたい」としている。

 企業や現場の監督者の意識を高めようと、建設業労働災害防止協会県支部(前橋市)は先月、熱中症予防指導員・管理者研修を開き、建設業、製造業の担当者約30人が予防法や応急処置法を学んだ。群馬労働局は「暑さ指数計の活用など、企業が主体的になって熱中症の労災防止に取り組んでほしい」と呼び掛けている。

最終更新:7/24(月) 6:02
上毛新聞