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戦艦「大和」VRで復活 広島・福山の高校生が主砲など表現

7/24(月) 22:52配信

山陽新聞デジタル

 福山工業高(広島県福山市野上町)の計算技術研究部の生徒が、鹿児島県沖に沈んだ旧日本海軍の戦艦「大和」の在りし日の姿を仮想現実(バーチャルリアリティー、VR)で再現した。穏やかな瀬戸内の海にごう音を響かせて火を噴く主砲のほか、艦長が指揮を執った艦橋、甲板に整列した乗組員の姿などをさまざまな角度から見ることができる。

 VRはコンピューターで作った映像や音声で仮想の世界を現実のように体験できる技術。専用のゴーグルを着け、コントローラーを操作したり歩いたりすることで、艦上から見える風景や、旋回する飛行艇から見える大和の姿などを楽しめる。砲弾発射の疑似体験も可能だ。

 2、3年生の部員9人が約3カ月かけて仕上げた。福山市内の図書館で設計図が載った関連書籍を集めるなどし、艦橋や主砲の砲塔など細部にまでこだわった。元乗組員や呉市の大和ミュージアム(市海事歴史科学館)の学芸員らにVRを体験してもらい、完成度について高い評価を得たという。

 29日には呉市で開かれる呉海上花火大会会場に体験ブースを設ける。部長の3年平田翼さん(18)は「今、大和に乗れるのはVRの世界だけ。往時の姿を忠実に再現したので、細かい部分まで見てほしい」と話す。

 同部は、顧問の長谷川勝志教諭(51)が赴任した2009年からコンピューターグラフィックス(CG)などを用い、失われた歴史遺産の復元や歴史上の出来事を再現している。VR制作は昨年11月に始め、原爆が投下される前の広島市と直後の爆心地周辺の町並み再現にも取り組んでいる。