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中国の大学は「ユニコーン養成所」、毎年22万人が大卒即起業

7/24(月) 21:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

マーク・ザッカーバーグがハーバード大学の学生時代に、ルームメートたちとFacebookを立ち上げたのは有名な話だ。

【画像】黄色い車体がトレードマークのシェア自転車Ofoは今やすっかり北京の街に溶け込んでいる。

しかし、中国の大学生もアメリカに負けていない。

中国のシンクタンク麦可思研究院が6月に発表した「就業青書:2016年中国大学生就業報告」によると、2016年6月に大学を卒業した人の3%が、進学したり企業に入社したりせず、直接起業したという。2016年の大学(短大含む)卒業生は765万人。つまり22万人が卒業即起業している計算になる。

その代表格は、日本でも名前が知られるようになったシェア自転車スタートアップのOfo。北京大学卒業後に辺境地域で教師になった戴威(ダイ・ウェイ)が、自然豊かなその地でサイクリングに魅了され、2014年に大学院生として北京大学に戻った後にOfoを創業した。同社は、配車サービスの滴滴出行(ディディ・チューシン)やアリババグループから出資を受け、企業価値10億ドル超のユニコーン企業の仲間入りを果たした。

フードデリバリーの三強の一角を占め、今年春に同じくアリババから12億5000万ドルの出資を受けた餓了麼( Ele.me )は、上海交通大学の大学院生たちが2009年に創業した。創業メンバーは海外留学やグローバル企業への就職という機会を捨て、当時の中国でまだ存在しなかった自分たちのビジネスモデルに賭けた。

創業者が在学中に立ち上げたFacebook、ofo、餓了麼には、共通点がある。当初のユーザーが、学内の大学生だった点だ。

中国の大学生の大半は、キャンパス内かその近くにある寮で共同生活を送る。1室に数人がベッドを並べ、3度の食事は学生食堂や近場の飲食店で連れだって食べるから、家族のように密接な関係になる。広いキャンパスにはスーパー、食堂、写真館、宅配便取次ぎ所、美容院と、生活に必要な機能も一通りそろっている。つまり、大学が一つの集落のような社会を形成している。

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最終更新:7/24(月) 21:10
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