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【EU分裂問題】独裁化進むポーランドに制裁!?ヨーロッパの危うい現状

7/24(月) 19:16配信

TOKYO FM+

中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。
7月24日(月)放送の「BREAKFAST NEWS」のコーナーでは、今後EUの危機を煽る可能性が出てきた中央ヨーロッパの国・ポーランドの独裁化について、ジャーナリストの仲野博文さんに話を伺いました。

そもそもポーランドは共産主義国家でしたが、東ヨーロッパの民主化の流れに乗り1989年に民主主義国家に。そして2004年にはEUに加盟し、共産主義時代からの政策転換がスムーズに行なわれ、西ヨーロッパに近い民主政治が根付いていると評価されていました。

しかし、2015年に政権を獲得した保守政党「法と正義」が昨今政府の権限を強める独裁的な法律を相次いで通し、EUからも問題視されているそうです。

というのも、ポーランドでは公共放送のトップに加え、つい先日には最高裁判所の判事も国民による審査なしで政府が任命できる法案が可決。そんな現状に対し、「司法、報道への政府の介入が可能な状態になっていることで、連日各地で数万人規模のデモが行なわれている」と仲野さん。

そうした独裁化の兆しを見せるポーランドを危惧し、EUでは制裁を与える可能性をほのめかしているようですが、そこで問題になっているのが同じ中央ヨーロッパに位置するEU加盟国のハンガリー。なんでもポーランドの制裁に対して断固反対と表明しているとか。

実はハンガリーも2012年に憲法を改正して以来、ポーランドと同様に政府が独裁的な方向に向かっているという声があり、そうした背景から今回の反対表明があがったのではないかと見られています。

この2ヵ国の現政権がなぜ権力基盤を固めることができたのかと言えば、そこには難民問題が大きく関係しています。数年前からヨーロッパには中東からの難民が数多く押し寄せていますが、ポーランドとハンガリーはその受け入れに厳しい姿勢を見せてきました。そうすることで自国の有権者からは大きな支持を獲得し、一方EU内部からは批判が続出。

イギリスのEU離脱をはじめ、フランスやオランダでも選挙の度に離脱か残留かと叫ばれるなど、これまでは主に西側諸国で問題視されていたEU分裂問題ですが、今回の一件で「中央ヨーロッパからも発生する可能性が出てきました」と警鐘を鳴らす仲野さん。
ひいては、各地でEUの存在意義について疑問視され始めているようで、仲野さんは「EUに残っていていいのか、そもそもEUとは何か、民主主義とは何かという声が東側からも出始め、そこに今西側諸国も乗っかかっているという感じですね」と危ういヨーロッパの現状を伝えていました。

(TOKYO FM「クロノス」2017年7月24日放送より)

最終更新:7/24(月) 19:16
TOKYO FM+

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