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“ポスト習近平“が「重慶の毒」で突然の失脚? 中国共産党で何が起きているのか

7/24(月) 17:41配信

AbemaTIMES

 香港メディアによると、会議のため北京入りした重慶市トップの孫政才氏が、当局に連行され、その後解任されたという。

 習近平主席を頂点に常務委員7人、政治局員25人、中央委員205人、党員8260万人という中国共産党のピラミッド構造。孫氏は政治局員を務め、次期常務委員の有力候補として“ポスト李克強首相““「第6世代」のホープ“との呼び声が高く、習主席の後継者の可能性も取り沙汰されていた人物だ。

 中国共産党の上層部で、一体何が起きているのだろうか。

 東京福祉大学の遠藤誉・国際交流センター長は、「胡錦濤体制の時代は、常務委員が9人だったが、そのうち胡錦濤派は3人しかおらず、凄まじい権力闘争があった。ところが習近平体制になってからは李克強だけが習近平の系列ではないものの、二人はとても仲がいい。習近平は江沢民の後ろ盾があって国家主席になれた人なので、江沢民も敵ではない。つまり、習近平には実は敵がおらず、権力闘争はないと言っていい」と、権力闘争との見方を否定する。

■『重慶の毒』に染まってしまった?

 今年の秋には5年ぶりの中国共産党の党大会が開かれ、孫氏は常務委員に就任するとの見方もあった。

 そんな孫氏が49歳でトップに抜擢された重慶市は国の直轄市として重要視されている都市。その一方、そのトップの地位は“鬼門“なのかもしれない。2012年には前トップの薄煕来氏が失脚、今年6月中旬には、武装警察部隊の幹部19人が解任される事態が起きている。

 「昔から『重慶の毒』という言葉がある。暴力団など、あまり好ましくない商人たちが連携し、良くないことをやっていたという独特の風土がある。薄煕来もその中で公安局長の王立軍と共に汚職にまみれたことで逮捕され、終身刑になってしまった。そんな『重慶の毒』を一掃しなさいということで派遣されたのが孫政才だった。ところがその孫政才も、王立軍の代わりに派遣された新しい公安局長と一緒に『重慶の毒』にすっかり染まってしまった」と話す。

 遠藤氏によると、「賄賂など、中国の腐敗問題は想像を絶する。日本とは桁違いだ」と指摘、「権力闘争は無い一方、党幹部が利益集団になってしまい、あまりに腐敗が進んでいるため、このままでは共産主義でも社会主義でもなくなり、中国共産党の一党支配体制が崩壊してしまうという危惧がある。習近平は“腐敗を撲滅しなければ、党が滅び、国が滅ぶ“と恐れを抱いており、このままでは自分が“ラストエンペラー“になってしまうという認識がある」とし、習氏が後継候補といえど厳しい姿勢で臨んでいるとの見方を示した。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)

最終更新:7/24(月) 17:41
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