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鹿島の18歳・安部のセビージャ戦のアシストはミスから生まれていた

7/24(月) 20:14配信

theWORLD(ザ・ワールド)

セビージャ戦でMOMを獲得した安部のプレイを振り返る

映像でプレイを見たことはあったが、実際にスタジアムで目にするのははじめてだった。今季から鹿島でプレイする安部裕葵(あべ・ひろき)は高卒ルーキーで、いまはまだ18歳(1999年1月28日生まれ)。これまで出場したJ1(第5節大宮戦、第8節磐田戦)、ACLのブリスベン・ロア戦、天皇杯2回戦のFCマルヤス岡崎戦(2得点1アシスト)でのダイジェスト映像などを見ると、動きが俊敏でスピードがあるタイプとは認識していた。

なにより、鹿島で高卒1年目の選手が試合に出るのは非常にハードルが高く、当たり前だが簡単なことではない。実力不足の若い選手が試合に出られるチームではなく、たしかな実力がなければ公式戦でピッチに立てない。そう考えると、安部が高いポテルシャルを持つことは容易に想像できたが、22日のセビージャ戦(鹿島2-0セビージャ)では期待を上回るパフォーマンスを見せてくれた。

無論、相手にドッと疲労感が出てきた後半なかばから、特徴を知る由もない相手に対してのプレイだったが、それを差し引いても強烈なインパクトを残したのは間違いない。こういった親善試合では珍しく、2得点した鈴木優磨ではなく、安部がMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選出されたことがどれほど輝いていたかを証明している。

実際、先制点をもたらした72分のプレイは圧巻だった。右サイドでスローインを得た鹿島は、伊東幸敏が土居聖真へ送り、そのまま伊東がシンプルにリターンを受ける。このボールに対して、中央やや右寄りにいた安部が相手に背中を向けた状態で反応し、小さく右手を動かして「ここにくれ」と要求する。伊東がワントラップで正確にその場所へパスを送ると、安部はキレのあるトラップでまずスティーブン・エンゾンジを置き去りにし、続いてアタックにきたクレマン・ラングレも瞬時のスピードでかわす。さらに、慌ててカバーにきたセバスティアン・コルシアを“ダブルタッチ”で華麗にいなし、ついにGKと1対1に。最後はより得点になる可能性が高いラストパスを左サイドに転がし、追走していた鈴木が左足シュートを決めて得点となった。

自身がパスを受けたところから、鈴木のフィニッシュまで──。試合後、安部は一連の流れについて丁寧にコメントした。曰く、「持ちネタであり、自分の武器」と語る自信のあるプレイ、普段の練習どおりだったというデザインされた動きがあれば、突発的に生まれたミスもあったという。そうしたなか、良いリアクションが取れたことがゴールにつながったと“あの瞬間”を振り返った。

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