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文大統領、大企業との会合になぜオットゥギも招待したのか

7/24(月) 18:36配信

ハンギョレ新聞

14大グループ経営人との会合に招待 倫理経営で「ゴッドトゥギ」「美談製造機」の異名も 1500億ウォン台の相続税納め試食担当の従業員も正社員 黙々と行ってきた社会貢献…ラーメン価格10年間据え置き

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が今月27~28日に渡り行う14大グループ経営人らとの会合に、中堅企業人の「オットゥギ」が参加することが明らかになり、注目を集めている。オットゥギは模範的な倫理経営で最近の消費者たちの間で購買運動まで起きるほど、人気を博している企業だ。政府がオットゥギを事例に雇用創出など、企業の社会的責任を強調するためと見られる。

 パク・スヒョン大統領府報道官は23日、「15大企業のうち、農協を除いた民間14大グループや大韓商工会議所会長、雇用創出の相生協力の優秀中堅企業オットゥギなどが参加する」とし、「雇用創出や共存協力をテーマに、中身のある討論を行うため、2つのグループに分けて2日間開催することにした」と述べた。

 オットゥギはこれまでソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を中心にネットユーザーと消費者らから多くの賞賛を浴びてきた。オットゥギの心温まる美談と原則が消費者の心を動かしてきたからだ。ネットユーザーたちは神という意味の「ゴッド(God)」とオットゥギの合成語「ゴッドトゥギ」というあだ名をつけた。高まる人気でオットゥギの市場占有率は上昇しており、株価も高騰している。

 オットゥギが注目され始めたのは、昨年9月、創業者の故ハム・テホ名誉会長の死去直後だ。ハム・ヨンジュン会長はハム名誉会長からオットゥギ株式を相続される際、1500億ウォン台の相続税を全額納めた。相続税を減らすため、あらゆる手段を動員する他の企業とは異なり、オットゥギは原則を守った。

 「人を非正規職として使うな」というハム名誉会長の経営哲学も改めて話題になっている。オットゥギは全従業員3100人のうち36人(1.16%)だけが非正規労働者だ。スーパーマーケットに派遣する試食の従業員まで正社員として雇用していることが伝わり、「善良な企業」のイメージがさらに浮き彫りになった。

 黙々と行ってきた社会貢献活動も感動を与えている。ハム名誉会長は生前の2015年11月、315億ウォン(約3億3千万円)規模のオットゥギ株式3万株を社会福祉団体「ミルアル福祉財団」に寄付した。ひそかに進めた個人的な寄付だった。金融監督院に保有株式が減ったことを報告した内容が知られ、自然と寄付の事実が知られるようになった。彼は1992年から韓国心臓財団を通じて4242人の先天性心臓病の子どもたちに新しい命も贈った。最近、ソクポントーストとの善行も明らかになった。2000年代初め、ソウル武橋洞(ムギョドン)でホームレスらに1日にトースト100個を配ったことで有名になった「ソクポントースト」のキム・ソクポン社長が、オットゥギからソースを無償提供された事実を自叙伝に紹介した。

 庶民を思う気持ちも「ゴッドトゥキ」と呼ばれる背景の一つだ。昨年の国政壟断事態以後、今年まで食品価格が相次いで値上がりしたが、オットゥギはそれに影響されなかった。オットゥギは2008年、ラーメン価格を100ウォン(約9.95円)引き上げてから、これまで10年間、価格を維持している。オットゥギ側は「価格の引き上げ要因は多かったが、ラーメンなど庶民物価に直結する食品価格を一斉に引き上げた場合、家計負担は増大しかねないと判断した」と説明した。オットゥギは昨年、初めて売上高2兆ウォン(約1999億円)を達成した。

キム・ソヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:7/24(月) 18:36
ハンギョレ新聞