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“踊れるロック・サウンド”が目白押し、ハッピーな気持ちになれる1枚 / 『セイクレッド・ハーツ・クラブ』フォスター・ザ・ピープル(Album Review)

7/24(月) 12:05配信

Billboard Japan

 マーク・フォスター、マーク・ポンティアス、カビー・フィンクの3人で結成された、ポップ・ロック・バンド、フォスター・ザ・ピープル。これまでに、2011年リリースのデビュー作『トーチズ』(米・最高8位)、2014年リリースのセカンド・アルバム『スーパーモデル』(米・最高3位)の2枚のスタジオ・アルバムと、今年4月にリリースした『III』など、計3作のEP盤をリリースしている。

 その新作『III』に収録された新曲3曲含む、およそ3年振り、通算3作目のスタジオ・アルバム『セイクレッド・ハーツ・クラブ』を、2017年7月21日に発表。国内盤は7月26日にリリースされる。

 『III』に収録されたオルタナティブ・ダンス「SHC」や、スクラッチやラップを絡ませる、ヒップホップ感覚の「ロイヤル・ライク・シド・アンド・ナンシー」、トークボックスを起用したエレポップ・チューン「ハードゥン・ザ・ペイント」や「スタティック・スペース・ラヴァー」など、本作にも彼らの代名詞である“踊れるロック・サウンド”が目白押し。

 一方、テンポを落としたミッドチューンも秀逸。特に、サイケデリカや60年代ロックの影響が反映した、インディトロニカ調の「ドゥーイング・イット・フォー・ザ・マネー」と、60年代風ロック「シット・ネクスト・トゥー・ミー」の2曲は完成度が高い。

 プロデュースは、カーリー・レイ・ジェプセンの『キス』や、ジャスティン・ビーバーの『パーパス』にも参加した、米カリフォルニア出身の音楽プロデューサー、ジョッシュ・アブラハムと、米ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動するマット&キムの作品などを手掛ける、ラーズ・スタルフォースが担当している。

 本作を制作するにあたり、フロントマンのマークは、「悪いニュースを払拭するため、喜びを感じられる作品を作りたかった」と語っている。そのコンセプト通り、1曲目の「ペイ・ザ・マン」から、ラストの壮大なバラード曲「スリー」まで、リスナーをハッピーな気持ちにさせてくれるアルバムだ。


Text: 本家 一成

◎リリース情報
『セイクレッド・ハーツ・クラブ』
フォスター・ザ・ピープル
2017/7/21 RELEASE

最終更新:7/24(月) 12:05
Billboard Japan