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IMFの最新世界経済見通し、「米国第一」主義の効果を想定せず

7/24(月) 12:00配信

Bloomberg

国際通貨基金(IMF)によると、世界経済の回復は経済規模で世界一の米国に依存しなくなりつつある。

IMFが24日、クアラルンプールで公表した最新の世界経済見通し(WEO)によれば、今年の世界の成長率は3.5%となり、2016年の3.2%から加速する見通し。18年は3.6%成長を見込む。IMFは今年と来年の見通しを4月時点の予測と同じ水準としたが、回復のけん引役は変化している。IMFによると、世界景気の回復は経済規模が世界最大の米国や、英国への依存度が低下する一方、中国と日本、ユーロ圏、カナダへの依存を強めている。

ドルは先週、1年2カ月ぶりの安値を付けた。米上院共和党によるヘルスケア改革の取り組みが頓挫したのを受け、トランプ政権の経済政策課題の遂行能力を投資家は割り引いて考えている。

IMFは米経済の今年と来年の成長率をいずれも2.1%とし、6月27日に公表した米経済年次審査報告と同じ水準とした。4月時点では今年は2.3%、来年は2.5%の成長を見込んでいた。16年の成長率は1.6%だった。

財政政策

IMFは「米経済成長率が4月時点の予想を下回るのは、財政政策が従来の予想よりも景気拡大につながりにくいとの想定を主に反映している」と説明した。IMFは6月、トランプ政権の減税とインフラ支出増大の計画が成長率を押し上げるとの想定を予測から除外したことを明らかにしていた。

また、欧州連合(EU)離脱交渉を進める英国については、予想より低調だった1-3月(第1四半期)の経済活動を理由に今年の成長率予想を0.3ポイント引き下げ1.7%に修正した。

米英のこうした伸び悩みは他国が補っている。IMFは中国の今年の成長率予想を6.7%と、6月14日に公表したスタッフの年次報告と同水準とし、4月の予想から0.1ポイント引き上げた。18年は6.4%成長を予想し、3カ月前から0.2ポイント上方修正した。年次報告では、中国の18ー20年の年平均成長率を6.4%と予想していた。

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最終更新:7/24(月) 12:00
Bloomberg