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メディアは論理破綻してるほうがおもしろい? そんなバカな!

7/25(火) 11:06配信

Web担当者Forum

今日は、メディアのあるべき姿について。「人間がつくる番組だから破綻してるほうがおもしろい」という発言が某所でありましたが、とんでもない話なのです。



「人間がつくる番組だから、論理破綻していたり、ごちゃごちゃしていたりしていないと、おもしろくない」――そんな発言を、某大手ネットメディアの編集長がしました。

某テレビ局の某AIで某データを分析した某テレビ番組について「相関関係と因果関係がごちゃまぜ」「たんなる疑似相関だ」という指摘が相次いだことに対して発言したもの。

Web担当者Forumやネットショップ担当者フォーラムといったメディアをまじめに運営している人間として、これはあり得ない発言だと考え、「そんなはずがない」ことをここに論じます。

(当人はその後「軽率で一面的な投稿でした」と投稿していますし、個人や特定のメディアを批判するのが目的ではありませんので、元発言の詳細は記載しません)

 

「メディア」「番組」などひとくくりにしては意味がない

そもそも、「番組」や「メディア」とひとくくりにして論ずることに無理があります。論理の整合性が大切な番組と、そうでない番組があるのですから。


別に、エンタメ番組が論理破綻しているのは問題ないですし、そのほうがおもしろいこともあります。

4コママンガや不条理ギャグマンガなんて、一見すると論理整合性がなかったり予想外の展開が来たりすること自体がその存在価値の1つだったりしますからね。

私もよく読みました。西原理恵子氏、喜国雅彦氏、吉田戦車氏、大橋ツヨシ氏。いま週刊モーニングで連載されている『CITY』(あらゐけいいち氏)もステキですよね(一部、不条理マンガじゃないのも含まれている気もしますが)。


でもね、おなじテレビ番組でも、放送大学の講義内容や、法律や制度が変わったことを解説する番組だとどうでしょうか。

そうした番組で解説する内容において論理の整合性がとれていなければ、視聴者(生徒?)は理解もできないでしょうし、なんのためにその番組をやっているかわかりませんよね。


番組ごとでもそうですし、フジテレビとNHKとでは性質が違いますし、日経新聞と東スポではまったく違うものですよね。そうしたものを「メディア」「番組」とひとくくりにして話すこと時点に無理があるのです。

論理的整合性を大切にすべきコンテキストと、そうでないコンテキストがあり、大切なのはそのコンテキストなのです。

オーディエンス(読者・視聴者)がそのメディアや番組や記事をどういうものだととらえており、そこで語られている内容をどう受け止めるつもりなのか。論理の整合性に関する重要性は、それによって変わってくるものなのです。

そうした違いを無視し、メディアや番組をひとくくりに「破綻しているほうがおもしろい」と語ってしまうのは、大きな間違いなのです。

 

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最終更新:7/25(火) 11:06
Web担当者Forum