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長期投資総まとめ 始めたいときが始めどき 時間を味方に年利5%を目指す

8/7(月) 15:40配信 有料

THE PAGE

 「貯蓄から投資へ」をスローガンに、着実で安定的な資産作りとして最適な長期投資の考え方と実践方法を解説してきた当連載は、いよいよ今回、20回をもって最終回となります。重要なポイントをコンパクトにまとめましたので、ぜひ復習にお役立てください。(解説:あおぞら証券 伊藤武)

  
  米国と比べて日本の年金額の低さに唖然 その差は何か?

 私は英国の大学で経済学修士号を取得し、右も左も分からないままウォール街に就職し、半世紀近く世界の金融市場を舞台にキャリアを積んできました。その経緯から65歳の時、日米両国から年金を受けることになりました。その金額は日本があまりにも小さく、逆に米国の年金額は想定外に大きく、唖然としたのです。

 両国は世界第1と第3の資本主義国でありながら、日本人は資本主義に対する観念が希薄なのです。資本主義経済発展の原動力は証券市場です。米国では個人金融資産の半分強が証券投資に回され、現預金は10%そこそこです。日本では、全くその逆です。限りなくゼロに近い預金金利でありながら、それが最も安全で妥当な貯蓄と考え、株式投資は基本的にうまくいけば儲かる手段としか捉えていません。資本市場成長に伴う地道な貯蓄となる長期投資の対象としていません。

 トヨタ自動車は現在世界一の自動車会社です。物造りを重んじる日本人にとって、トヨタは日本の誇りです。ところがトヨタの株式時価総額はアップルの1/5に過ぎません。企業価値でも国富を示す国内総生産(GDP)でも全ては金額で表示されるのです。経済はお金がすべての尺度であって物ではありません。

 若い国家シンガポールのGDPは2970億ドルで、政府の傘下にある国家ファンドGICとテマセックの運用資産額はそれぞれ、3590億ドルと1970億ドルです。対国家GDPに対し国家ファンドは1.9倍の規模となっています。日本のGDPは現在4.9兆ドルで、政府が運用する年金基金GPIFの資産規模は1.3兆ドルです。対GDPで27%にとどまっています。これらは直接的に比較対象となる資金ではありません。つまり言いたいことは、長年、日本の資産運用実績はほかの諸国に劣っていたためその分、経済力が損なわれてきたのです。
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最終更新:8/11(金) 5:55
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