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JALとベトジェット提携 18年からコードシェア、運航品質向上も

7/25(火) 23:06配信

Aviation Wire

 日本航空(JAL/JL、9201)と、ベトナムのLCCのベトジェット航空(VJC/VJ)を傘下に持つベトジェット・アビエーション・ジョイント・ストック・カンパニーは現地時間7月25日、包括的業務提携の実施に向けて覚書を締結した。2018年以降、相互にコードシェア(共同運航)を行うほか、マイルによるサービスなども提携対象として検討していく。

【ホーチミンで開かれた締結式】

 ベトジェットは2011年12月に就航したベトナム初の民間航空会社で、同国初のLCC。ベトナム航空(HVN/VN)に次ぐ同国第2位の航空会社で、エアバスA320型機(180席)を29機と、A321(230席)を16機の計45機を運航しており、このほかにタイのグループ会社が運航する3機のA320を合わせると、グループ全体で48機を運航している。

 2015年からは、ラウンジや優先搭乗などの上級サービスを提供する「スカイボス(SkyBoss)」を設定。JALのようなフルサービス航空会社(FSC)とLCCの間のサービスを目指している。

 ベトナム国内線のほか、ホーチミンやハノイからタイやシンガポール、マレーシア、カンボジア、ミャンマー、中国、香港、台湾、韓国などへ国際線を運航。日本へは2014年12月30日に、関西空港へチャーター便が初めて乗り入れたが、定期便は就航しておらず、提携後は乗り入れ実現を目指す。

 JALはベトナムのパートナーとして、ベトナム航空と提携し、コードシェアを実施していた。しかし、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が、ベトナム航空に約8.8%出資する資本・業務提携を、2016年5月28日に締結。これに伴い、ベトナム航空はJALとの提携を同年10月29日までの夏ダイヤ限りで解消し、翌30日開始の冬ダイヤからは、ANAとコードシェアやマイル提携を実施している。

 コードシェアは、JALが運航する日本-ベトナム路線と日本の国内線、ベトジェットが運航するベトナム国内線とベトナム発着のアジア周辺諸国への運航便に対し、相互に実施。ベトジェットは現時点でマイレージサービスを提供していないことから、マイル提携は今後サービスの仕方を検討していく。

 また、ベトジェットはボーイング737 MAX 200を100機発注するなど、急成長しており、JALは整備ノウハウやグランドハンドリングなど、運航品質の向上につながる分野でのノウハウ提供を模索している。

 JALの藤田直志副社長は、「すぐにJALの利益につながる提携ではないが、一緒に成長していきたい。ベトナム航空と提携した20年前も同じような状況だった」と語り、2020年の年間4000万人の目標達成に向けた訪日需要拡大や、ベトナムや東南アジアでのJAL便利用者の利便性向上につなげていく。

 ベトジェットのグエン・ティ・フオン・タオCEO(最高経営責任者)は、「JALは長い歴史を持つ航空会社で、とても重要な戦略的パートナーだ」と述べ、コードシェアなど乗客に見えやすい部分だけではなく、今回の提携で運航品質向上などにもつなげていく方向性を示した。

 25日にホーチミンで開かれた締結式では、開式前にベトジェットの社員によるダンスが披露された後、藤田副社長とベトジェットのリュー・デュック・カーン・マネージング・ディレクターがサイン後、覚書を交換した。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:7/25(火) 23:06
Aviation Wire