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「男のために化粧しているうちはお子ちゃま」 話題の商店街ポスター、名コピー誕生秘話 すでに2人は他界

7/26(水) 6:50配信

withnews

 「男のために化粧しているうちは、お子ちゃま」。大阪の商店街にある美容用品店のポスターが、ネット上で話題になっています。印象的なキャッチコピーとともに写っている女性たちは、店の常連客と店主。コピーライターが常連客に取材する中で聞き出したフレーズをもとにコピーを決めたそうです。ポスターの仕掛け人に話を聞きました。

【写真】話題のポスター全種類はこちら。商店街シリーズ全200枚以上も。「はよ作ってや。死ぬで」など

こんなポスターです

 今月23日、ツイッターに投稿された4枚のポスター。それぞれシニア世代の女性が1人ずつ写っていて、印象的なコピーが添えられています。

 「男のために化粧しているうちは、お子ちゃま」
 「もうメイクの流行、三周してもたわ」
 「年いったら、美人かどうかは美肌かどうかやで」
 「来月どの色買おか、と思てる間に長生きしてたの」

 この投稿に対して、「こういう広告を求めてるの!」「どれもめっちゃ好き」「こういうおばあちゃまになりたい」といったコメントが寄せられ、リツイートは4万5千、いいねは10万を超えています。

商店街で作りました

 ポスターの店は、文の里商店街(大阪市阿倍野区)にある「ビューティーショップ ドリアン」です。

 このポスターが作られたのは2013年。大阪商工会議所と文の里商店街協同組合が、電通関西支社の協力を得て51店舗を対象に200枚超のポスターを製作したうちの一部です。

 電通の若手60人ほどが参加し、コピーライターとデザイナーが2人一組のペアになってチームをつくって各店を担当しました。

 商店街ポスターは定期的に何度も話題になり、テレビや新聞など30を超えるメディアに掲載されました。大阪商工会議所では「広告費換算で3億円超のPR効果があった」と分析しています。

お店に聞きました

 「どんなポスターになるのかドキドキしましたが、出来上がりを見て『いいものできたな~』とビックリしました」。ドリアンの森田順子さんは、そう振り返ります。

 担当したのはアートディレクターの男性とコピーライターの女性で、常連客に話を聞きながら、そこで聞いた言葉をもとにキャッチコピーを考案。ポスターに登場する女性は、常連客3人とドリアンの店主に決まりました。

 「4人の言葉に重みがありますよね。上っ面じゃないというか。お二人はすでに亡くなっていますが、残るお二人は今もお元気です」と森田さん。

 「店には今も4枚とも飾ってあって、『あれ、いいね』と声をかけてもらえると、嬉しくなります。なくてはならないものですし、ポスターに負けないよう店を頑張ろう、って気になります」

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最終更新:7/26(水) 7:36
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