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中古でもiPhoneが人気の理由

7/25(火) 12:29配信

ITmedia Mobile

 世界を変えたといわれる「iPhone」が最初に発売されてから、2017年でちょうど10年。ライバルGalaxyの攻勢や中国メーカーのXiaomiやOPPOなど安価なスマホに押されて、iPhoneのシェアが落ちてきている中、日本は今やスマホユーザーの5割以上がiPhoneという「iPhone全盛時代」の真っただ中。日本のiPhoneは、中古スマホ市場でも大人気です。今回は、中古iPhoneの人気の秘密に迫ります。

【中古市場で特に人気のモデル】

●日本のスマートフォンのシェアは半分以上がiPhone

 調査会社MM総研によると、2016年度通期(2016年4月~2017年3月)の携帯電話端末総出荷台数は、前年比0.3%減の3648.6万台。スマートフォン出荷台数は3013.6万台(3.3%増)と初めて3000万台を突破。メーカー別出荷台数シェア1位はAppleで、2012年度以降5年連続の1位を獲得。出荷台数は1587.5万台、総出荷台数に占めるシェアは43.5%です。スマートフォン(SIMロックフリー含む)の出荷台数シェア1位はApple(52.7%)が過半数になりました。



 このように、iPhoneは日本国内において不動の地位を築いています。このiPhone人気は、キャリアショップや量販店での販売だけにとどまりません。実は中古スマホ市場でも大人気なのです。

 年間100万台の買い取り実績があり、全国1400拠点を超える店舗を構えているゲオが7月に公表した「ゲオ 中古スマートフォン2017上半期ランキング」によると、販売ランキングトップ10をiPhoneが独占。1位は2014年9月発売ソフトバンクのiPhone 6で、iPhone 6が3機種、iPhone 5sが3機種、iPhone 5が2機種ランクインしています。意外だったのが、9位のソフトバンクiPhone 4です(2010年6月24日発売)。7年前の機種がいまだに売れているのは、中古ならではの現象といえます。

●iPhoneの魅力

 まず、新品、中古に限らず、iPhoneそのものの魅力を考えてみます。

ブランド

 スタイリッシュかつ先進的で、持っているだけでかっこいいイメージ。「スマホといえばiPhone」というブランドを確立しています。このブランドは特に若年層において強烈で、iPhoneを持つのが当たり前になっているとよく聞きます。また、みんなが持っているから安心という側面もあると思います。

デザイン

 デザインのかっこよさも魅力です。無駄を省いたシンプルな形、人間工学に基づいたボタンやアプリ配置、液晶のグラフィック、光沢がある外装など、スマホのお手本ともいえるデザインで、これに追従するスマホメーカーも増えていると感じます。

操作性

 操作性の良さも外せません。操作性を重視しているiOSは、バージョンが変わっても操作性に違和感がないようにほとんどインタフェースが変わりません。これが、初めて操作しても簡単に使える理由です。

 またiPhoneユーザーが多いので、アプリや操作方法で分からないことがあっても、周囲に相談できる人が多いことも安心感につながっていると思います。

Appleのエコシステム

 Appleは、iPhone向けに多数のアプリ、電子マネー、音楽、映像コンテンツを配信しています。また、充電器やイヤフォンなどのアクセサリーの関連製品も自社、サードパーティー問わず非常に多く販売されています。このように、iPhoneを起点とし、複数の会社が協調して発展させていく「エコシステム」が強固に構築されています。

その他

 Siriも忘れてはいけません。話しかけると何でも調べてもらえる非常に便利なシステムです。

 データのバックアップもiTunesやiCloudを使って簡単に行えるので、「iPhoneがあれば万事OK」と感じているユーザーも多そうです。

●中古でもiPhoneが人気の理由

 これらを踏まえつつ、中古でもiPhoneが人気の理由を考えてみます。

安さ

 日本国内の携帯電話販売方法がほぼ分割になっており、月々の割引があるため、iPhoneの端末価格を意識するケースは少ないと思います。

 iPhone 7を例に出すと、

・32GB:約8万円
・128GB:約9万円
・256GB:約11万円

※店舗やキャンペーン状況により異なる場合がありますのでご容赦ください。

 それに比べて、中古であれば状態にもよりますが、30~50%安く購入できます。「iPhoneが壊れた」「2年間の割賦契約中に機種変更したい」といったユーザーにとっては、ショップで買うより中古スマホ店で買う方が非常にお得です。

格安SIMの普及

 月額料金を抑えたいニーズから、格安スマホが急激に普及していますが、実はSIMのみの契約者が多く存在しています。全体の約4割がSIMのみ契約といわれています。格安SIMと中古iPhoneのセット販売されているMVNOがほとんどないため、格安SIMとの端末として中古iPhoneの需要が高まっています。

長く最新OSを使える

 先ほど説明した内容になりますが、端末が変わってもインタフェースが変わりません。要するに、古い端末でも最新バージョンのOSを入れれば最新版として使えます。例えば2017年秋に配信されるiOS 11は、2013年に発売されたiPhone 5sでもアップデート可能です。最近は発売から4年ほどは最新OSを使えるので、最新のiPhoneを買わなくても、古い機種で問題なく使えるわけです。

世界中で使える

 iPhoneは世界中で同じインタフェースで使え、Androidのようにローカライズされていないため、世界中で使用できます(※海外で使用するにはSIMロックを解除する必要があります)。そのため、中古市場がAndroidよりもはるかに大きい規模で存在しています。現に同時期のiPhoneとAndroidでは、買い取り価格1万円以上もの差が存在していることもざらです。

 最近では、大手キャリアの下取りも活発化してきています。ゲオの買い取りランキングを見てみると、iPhoneが買い取りランキング独占しています。中古端末が1500機種以上ある中で、iPhoneがランキング独占しているのは、中古iPhoneが多数流通していることの証拠にもなります。

 毎年の風物詩になりつつある、iPhone新シリーズ発売。2017年は、iPhone 8が9月に発売されると予想されます。新シリーズが出ると旧シリーズの値段が下がります。新シリーズをキャリアショップや量販店で買うか、はたまた、中古ショップで旧シリーズを買うか。中古という選択肢を考えるといろいろなさらにお得にiPhoneを入手できます。

●著者プロフィール

粟津浜一

株式会社携帯市場 代表取締役

 1979年岐阜県生まれ。2004年筑波大学大学院理工学研究科修士課程修了。その後ブラザー工業にて、さまざまな研究開発業務に従事。2009年株式会社アワーズ設立、社長に就任。2017年株式会社携帯市場に社名変更。中古携帯を日本中に文化として広めることをビジョンとして、中古携帯市場動向セミナー、事業説明セミナーを行い、これまでに1000以上の店舗に中古携帯事業を展開、コンサルティングを行っている。

最終更新:7/25(火) 12:29
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