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ふくおか・十八銀、統合の再延期表明 公取委の審査継続で

7/25(火) 15:13配信

ロイター

[東京 25日 ロイター] - ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)<8354.T>と十八銀行<8396.T>は25日、今年10月に予定していた経営統合を延期すると発表した。公正取引委員会の審査が続いているためという。統合時期については「確定次第知らせる」としている。

両社は、FFG傘下で長崎県佐世保市に本店を置く親和銀行と、長崎市が本店の十八銀を合併して新しい銀行を発足させる計画だが、新銀行の長崎県内の貸し出しシェアが約7割に上ることを公取委が問題視。両社はシェア低下を狙って債権譲渡を検討しているが、新銀行の誕生で県内に有力な競争相手がいなくなることを懸念する公取委との溝はなお、深いとみられている。

両社は今年1月、統合を当初予定の4月から10月に延期すると発表していた。

<金融庁幹部「冷静な判断を」>

FFGと十八銀の統合再延期を受け、金融庁のある幹部は「競争相手が必要という公取委の考えもわからないでもないが、冷静に考えてほしい」と述べた。

長崎県は九州で最も人口減少率が大きい。金融庁の幹部は、親和銀と十八銀の合併が実現しなければ効率化が進まず、長期的に見て長崎県の金融システム維持に支障が出るおそれがあると懸念する。

一方、関係者によると、公取委は新銀行が発足すると貸出金利が上昇すると懸念しているもよう。

先の金融庁幹部は「もともと地元に根を張って顧客と信頼関係を築いてきた銀行同士だ。合併していきなり態度を変えて、高い貸出金利を提示するだろうか。それはお互いのためにならないことは、銀行もわかっているはずだ」と指摘。

そのうえで「長崎の利用者にとって何が最適なのか、金融庁も公取委も目線は同じだ」と話している。

*内容を追加しました。

(和田崇彦 編集:田巻一彦)

最終更新:8/4(金) 21:31
ロイター