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福岡は大学より「高校の人脈」説 地場財界をも動かす?真相を探った

7/25(火) 11:32配信

qBiz 西日本新聞経済電子版

 福岡は大学より「高校の人脈が物を言う」(地場企業社長)土地柄とされる。大手企業の幹部には地元校の卒業生が多く、そのつながりは「地場財界をも動かすほど」(同)というが、真相はどうなのか。高校OB座談会に続き、今回は、福岡の経済界に注目。「七社会」と呼ばれる大手7社の歴代3トップの出身高校をみることで、福岡の商慣習を探った。

■修猷館が4人で突出

 7社とは、九州電力、西部ガス、西日本鉄道、福岡銀行、西日本シティ銀行、九電工、JR九州。いずれも福岡財界の「中心」(地銀関係者)とされる親睦団体「七社会」のメンバー企業だ。

 その歴代3トップとなる社長(銀行は頭取)、前社長、前々社長の計21人を対象に、出身高校や出身地といったプロフィルを各社の広報や過去の取材、本人に直接尋ねるなどして確認した。

 企業が社長の学歴を公表する場合、大学など最終学歴にとどまるのが一般的。東京証券取引所によると、「(トップの学歴は)上場企業の開示ルールに含まれないが、各社の判断で最終学歴を公開している」といい、高校までは明らかにしない場合が多いようだ。

 今回、故人となった2人を除いて、19人の出身高校が分かった。

 福岡の「地元志向」を物語っているのか、このうち10人が福岡県の県立高校を卒業していた。

 中でも、修猷館(福岡市)は4人と最も多かった。しかも同級生が二組いる。

 福岡銀行の柴戸隆成頭取と、西日本シティ銀行の谷川浩道頭取が同級生で、その先輩となる西シ銀の久保田勇夫会長と、九電工の橋田紘一相談役も同級生だ。

 残る6人の経済人の母校はそれぞれ福岡(同)、福岡中央(同)、小倉(北九州市)、東筑(同)、明善(久留米市)、田川(香春町)の6校だった。

 福岡市内の大手学習塾によると、修猷館を含むこれら計7校は「各学区で受験生に人気がある伝統校」という。

 1学区制の東京や大阪と違って、福岡県には13の学区がある。県立高校を受験するには、自分の住所地が含まれる学区内の高校しか受けられない。

 結果、それが“地元の子”を集めることになり、卒業後も「深いつながりが続く」(50代の修猷館OB)とみられている。

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