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クマに襲われ散歩中の女性負傷 前橋・粕川 「茂みから突然」

7/25(火) 6:05配信

上毛新聞

 24日午前4時50分ごろ、群馬県前橋市粕川町中之沢の雑木林を散歩をしていた同市の女性(70)が、体長約1メートルのクマに頭や腹などを引っかかれ軽傷を負った。女性は上毛新聞の取材に「茂みから突然現れた。一瞬のことで何が起きたのか分からず、気付いたらひっくり返っていた」と振り返った。クマによる人身被害が県内で確認されたのは本年度初めて。目撃情報が例年より多く、関係機関は注意を呼び掛けている。

◎笛吹く余裕なく襲われる

 群馬県警前橋東署によると、クマは子グマとみられる。女性は自力で帰宅し、夫(77)が119番通報した。現場は女性の散歩コース。いつもは飼い犬2匹を連れているが、この日は1人だった。

 女性によると、クマは5メートルほど前方の茂みから突然出てきて襲ってきた。笛を持っていたが、吹く余裕はなかったという。「もう1人では散歩できない」と話した。人身被害の発生を受け、市は現場に捕獲用のおりを設置し、遭遇した場合の対処法を記したチラシを近隣の民家に配った。

 県自然環境課によると、4~6月のクマの目撃件数は201件で57頭が捕獲された。比較可能な2011年度以降、いずれも昨年度に次いで2番目に多い。2年前の秋に山中のクマの餌が豊作で、昨年のクマの出生率が伸びたことが考えられるという。昨年度は人身被害が6件あった。

 春から秋にかけてクマの活動が活発化するとして、同課は(1)複数人で行動し鈴やラジオなど音が出るものを携帯する(2)耕作地に農作物や果実を残さない―よう呼び掛けている。

 環境省によると、全国で4~5月に人身被害が24件発生し、秋田県の山中で60代女性が死亡した。

最終更新:7/25(火) 6:52
上毛新聞