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アフガニスタン・抑圧されてきた女性たちの今

7/25(火) 18:30配信

ホウドウキョク

アフガニスタンの女性たちは、タリバン政権下では外出も許されず学校へ行くことも働きに出ることもできませんでした。しかし現在は自分の意志で学び仕事を持つ女性も増えてきました。国内の治安状況は悪いままですが、女性については良い方向に向かっているようです。

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今回の滞在中、根本さんは女性の権利や地位向上について活動する多くの女性と語り合いました。そこで活躍するのが出張には必ず持っていくという「柿の種」!

「柿の種なら宗教などの制約を受けないし、みんな美味しいと言ってくれるんです。話が弾むし、それで心を開いていろいろ話しをしてもらえます。活動家のライルマさんは『女性のために声をあげるのは命を狙われる覚悟をする必要があった』と話してくれました。外に出て活動することをよしとしない人がまだ沢山いるのです。家族や親戚にも反対する人がいたのでまず父親を説得し、父親が周囲を説得したそうです」

アフガニスタンの国連女性職員にも、出張には親族男性の同行が必要となるケースもあるとか。

根本さんはバーミヤンでラジオ番組にも出演し、女性の権利と社会進出がテーマのパネルディスカッションに参加しました。地方ではまだまだラジオが情報源で影響力も大きいです。国連はラジオ局の支援も行っていて、独立してバランスの取れた情報発信やSNS活用なども指導しているそうです。アフガニスタンでは今Facebookがブーム。

ここに驚くべき数字があります。アフガニスタンの方が日本より女性国会議員の割合が高い! アフガニスタン下院議員の27.7%が女性なのに対し、日本は9.3%で世界平均の半分以下。国家公務員の幹部職員はアフガニスタンは9.8%、日本は約4%。

「日本はとても進歩的な国だから女性の社会進出も進んでいると思っていたのに、と驚かれました。そして『やっぱり女性は割を食っているよね」と連帯感が生まれました。ただ、日本はウィメノミクスに代表されるように国のトップが旗振り役となって女性の社会進出を応援しているので、その重要性を伝えました」

女性たちが作る工芸品もスタジオにお持ちいただきました。国連WFP(世界食糧計画)が地元のNGOと連携してバーミヤンで行っているプロジェクトでは、キリムを作るための糸紡ぎとキリム織りの研修が受けられます。受講するインセンティヴとして食料品を渡すのですが、直接は渡さない。まず指紋とともに研修の受講者登録をして、研修を受けるとシムカードが渡される。そこにメッセージが送られてきて、特約店でシムカード情報を照合した上で好きな食料品と交換できるシステムです。行列して決められたものを受け取るより人間の尊厳を大切にする援助の仕方と言えます。

カブールでも女性団体の収入創出のプロジェクトを視察しましたが、カブールから持ち帰った籠はとても可愛く、これを作った女性たちは働いて収入を得られることで表情も生き生きしています。当初は国連が支援しましたが今では自分たちで市場開拓をしているそうです」

アフガニスタンの方と結婚した日本人女性の安井浩美さんも手工芸品の会社を経営し、デザインや品質管理に心を砕いています。女性たちに研修を行って作られるポーチなどはとてもキュート、ネットで購入もできるそうです。

7月14日配信『Oh!Diversity』より

最終更新:7/25(火) 18:30
ホウドウキョク