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露・最新鋭戦闘機MiG-35が初の一般公開 積極的輸出に打って出るウラの理由とは?

7/25(火) 18:31配信

ホウドウキョク

他国に戦闘機を出すことが、輸出した国への影響力の証となる。ロシアは積極的な輸出方針をアピールした

初の一般公開!最新鋭戦闘機ミグ-35の写真と解説動画

能勢伸之解説委員:
ロシアでは2年に一度の航空ショー「MAKS(マックス)2017」が始まりMiG-29の発展系、MiG-35が注目を集めていました。

千代島瑞希(アシスタント):
はいモスクワ郊外で18日開かれた航空ショーで初めて一般公開されたのがロシアの次期主力戦闘機となる最新鋭機「MiG(ミグ)-35」です。最新鋭機「MiG-35」は現在シリアなどに展開している「MiG-29」の後継機で、レーダーに探知されえにくいステルス性能が高く、レーザー兵器も搭載できます。
ミグ社のタラセンコ社長はFNNの単独インタビューに応じ、ライバルとなるアメリカの「F-35」より価格を抑え、アジアやアフリカ諸国へ積極的に輸出する考えを示しました。ロシアは「MiG-35」を次期主力戦闘機の候補として来年から配備する計画とのことです。

岡部いさく氏(軍事評論家):
まずMiG-29ゆずりの機動性。形状はステルス性を考えているというよりは、やはりMiG-29の系譜にある。アメリカのF-35のようなステルス性は、どうもないようですけれど…私が書いたイラストで解説しますね。【画像参照】

まず、レーダーが「ジュークA」というAESE(イーサ)レーダーに新型化。そしてコックピットの前に付いているのがOLS-UEMという赤外線探知装置、さら下にOLS-Kという赤外線画像装置が付いている。航空ショーで地上展示された機体にはこの部分に目標補足ポッドI-220/KEが付いていた。
様々な種類のミサイルが左右4個ずつ、そして胴体の下にも吊るせる。尾翼のはレーダー/レーザーの警戒装置とセンサーを搭載、そしてエンジンは(ご希望により)推力変向ノズルつまりエンジンの噴射方向をぐりんぐりん変えられますというのがアピールポイントです。
輸出市場に向けては強力な最新鋭戦闘機になる。米ソの冷戦時代にはMiG-21とかMiG-23といたこの機体のルーツにあたる戦闘機を当時のソ連は様々な国に輸出したものですが、ソ連が崩壊しMiG-29の時代からはあまりなかった。

能勢解説委員:
輸出をするというのはお金の面もあるものの、外交的な面を考えるとロシアは戦闘機を外国に出しておかないと友好関係に大きな影響が出てくるという不安があるのだと推測されます。
各国の装備を見ると国と国との関係が見えてくるということですが…。

その視点で見ると最近注目すべきはインドです。インドはMiG-21戦闘機をかなり使っていた。かつてはソ連、ロシア系戦闘機の上得意だったんです。
それが急にアメリカのロッキード・マーティン社と契約してこれからF-16の生産はインドでやると言ってきた。両天秤というか、フランスからはラファール戦闘機を買っているし…つまりインドは自分たちの軍隊に対してどこか特定の国の影響力が強くなることを避けたいという外交方針かもしれない。そういうことが見えてくるんです。
アメリカ側としてはここぞとばかりにインドへの影響力を大きくしようとしている。
(文責:松島 スタッフ:能勢・北原)

最終更新:7/26(水) 11:07
ホウドウキョク