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<朝霞少女誘拐>少女の両親コメント全文 法改正も反映されず残念

7/25(火) 22:22配信

埼玉新聞

 埼玉県朝霞市の少女(16)が昨年3月、約2年ぶりに保護された誘拐事件で、未成年者誘拐と監禁致傷、窃盗の罪に問われた寺内樺風被告(24)の論告求刑公判が25日、さいたま地裁(松原里美裁判長)で開かれた。検察側は「洗脳の手法を用いた巧妙かつ悪質な犯行」として懲役15年を求刑した。弁護側は統合失調症の影響があったとして、限定責任能力を主張して結審した。判決は8月29日。

 寺内樺風被告の論告求刑公判を受け、少女の両親が代理人の弁護士を通してコメントを出した。全文は次の通り。

 娘が犯人のところから自力で脱出してから、今日この日が来るまで、気が遠くなるほどの時間が過ぎました。「犯人が逮捕されても事件が終わるわけではない」ことを痛いほど実感しています。

 犯人は、自分が犯した罪に向き合っておらず、罪を反省することもせず、どこまで逃げるつもりなのでしょうか。そのうえ法廷での発言内容も腹立たしいものばかりで、到底許せるものではありません。

 新潟の事件とは異なる点があるとはいえども、そもそも、長期間にわたる監禁事件や悪質な誘拐事件に対応するべく平成17(2005)年に法改正がされ、今回のような事件が起きたときに対応できるようになったはずです。

 今回の罪名の法定刑の上限は22年6カ月にもかかわらず、検察の求刑は15年で、改正の趣旨が、必ずしも反映されていないと感じ、その意味で、とても残念に思います。



 新潟の少女監禁事件を契機に、改正刑法が05年1月に施行され、監禁致傷罪の刑期の上限が懲役10年から懲役15年に引き上げられた。二つ以上の犯罪をまとめて審理する併合罪の場合、その中で最も重い犯罪の1・5倍の刑期が上限となり、寺内被告の裁判では三つの罪のうち最も重い監禁致傷罪を基準に、最長で懲役22年6月を求刑できる。

最終更新:7/25(火) 22:22
埼玉新聞