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中国で「日本的介護」はどこまで通用するのか?

7/25(火) 20:01配信

ニュースイッチ

リエイが施設拡大、巨大な市場に恐ろしさも

 リエイ(千葉県浦安市、椛澤〈かばさわ〉社長兼会長)は、中国で介護施設の運営事業を拡大する。2018年度までに江蘇省南通市、同泰州市で施設を開所する。現在、運営する上海市の施設が17年12月期に営業損益が黒字転換する見通しで、事業が軌道に乗り始めている。日本の質の高い介護サービスを現地化した「日本的介護」の浸透を目指す。

 南通市では170床の施設を17年12月にも開設する予定で、施設を着工した。泰州市では18年度の施設開設を目指して、建設地の選定を進めている。

 リエイは国内で福利厚生施設と介護施設の運営を手がけ、03年に介護の海外展開に向けて、タイに現地法人を設立した。中国では11年に現地法人を設立し市場参入。現在、現地企業と組み、上海市内と今年6月に開設した四川省成都市の2カ所で、「礼愛」ブランドの施設を運営している。

 上海市の拠点は13年に開設して以来、徹底したコスト管理による経営の効率化などが奏功し、16年10月から単月黒字化を達成。開設4年目となる17年12月期で初めて営業黒字化する見通しだ。椛澤社長兼会長は「上海の施設は投資から回収の段階になった。成都の施設も今後約1年をかけて単月黒字化できる」としている。

 中国では経済成長と少子化が進み、都市部を中心に急速な高齢化に直面している。このため、質の高い日本の介護サービスに関心が高まっている。

 椛澤社長兼会長は「海外事業の今後の中心は中国。現地での引き合いも多い」とし、現地企業との提携を進めながら、拠点の拡大を検討する。

<解説>
 かつては低価格だが低品質のものがはん濫した中国市場だが、最近は日本よりも高級品が売れている。介護施設も同じ道をたどるのだろうか。しかし、超高齢社会の日本よりもはるかに巨大な介護市場が、遠くない未来に隣国に現れることは、喜んでいいことなのだろうか?なんだか恐ろしくもある。

最終更新:7/25(火) 20:01
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