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興収120億円超! 大ヒット映画「美女と野獣」を観るべき理由

7/25(火) 20:50配信

TOKYO FM+

高橋みなみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組、7月25日(火)の放送では、映画「美女と野獣」の魅力について、映画評論家の松崎健夫さんに話を伺いました。

日本では今年4月に公開され、7月1日の時点で興行収入が120億円を突破。今年最大のヒット作となっている本作。もともとは1991年にアニメ版が公開され、約26年の時を経て実写化。
1991年生まれのたかみなは、「美女と野獣」をしっかりと観るのがこの実写版が初めてだったものの完全にドハマりし、映画鑑賞後には「こんなに深い物語だったとは……」と思ったそうです。

この日は、そんな「美女と野獣」がヒットした背景、みんなが何度も観たくなる3つの魅力を松崎さんが紹介。ひとつめは“「真実の愛の物語」をファンが思った通りに完全実写化”したこと。

この実写版「美女と野獣」は、冒頭からカット割がほぼほぼアニメ版と同じで、その他にも同じようなカットがたくさん散りばめられているそうです(ガストンが酒場で歌うシーンに至っては持っている銃の形まで!)。
そうした緻密な再現性がアニメ版好きをも楽しませ、なおかつ実写版は40分程度上映時間が長く、新たな要素もたくさん入っていたりと、誰もが新鮮に観ることができるのも大きな魅力だとか。

また、“真実の愛”を描いた物語も、松崎さんはいろいろな愛の形がある現代社会においてすごく重要な意味があると言い、「2017年に観る意味がある」と力説していました。

ちなみに、ヒロインのベル役を見事に演じたエマ・ワトソンについて、松崎さんからはこんな裏話が。

かつてディズニーのヒロインは王子様を待つ、いわゆる“お姫様体質”が多かったそうですが、「美女と野獣」のヒロインは積極的なところが特徴でした。
そして、アニメ版ではベルの外見もお姫様というわけではなく目に強さがあったのですが、それがエマの目の強さと合致していたのがよかったと松崎さん。

たかみなもエマに関しては、「全てが美しいけど、目の強さが凛としていてベルに合ってましたね!」と振り返っていました。

その他にも松崎さん的な注目点としてガストンの家来ジョシュを挙げ、彼のキャラクターや肌が黒い人が舞踏会にいることなどが現在の映画界で主流になっている多様性とリンクしていたりと、「美女と野獣」がいかにも今っぽい、現代性を備えていることを教えてくれました。

もうひとつのポイントとしては、“アカデミー賞に輝いた主題歌を含む、音楽&ミュージカル・シーン”。
たかみなも「思わず歌ってみたくなる」、「一気に世界に入っちゃう」とその音楽的な魅力について語っていましたが、「美女と野獣」で使われている楽曲は高校生の教科書でも紹介されているだけに、たとえ映画を観たことのない人でも知っている、そんな汎用性も大きな魅力だと松崎さんは言います。

そして、3つめのポイントは“繊細で豪華な衣装など、アニメ版を完全踏襲して愛される作品に!”。

アニメ版が公開されたのが1991年ですが、90年代はビデオの廉価版が出て誰もがビデオを気軽に楽しめるようになったこともあり、「美女と野獣」を繰り返し観ていたファンが多く、そういったことも本作が長らく愛されている由縁であると松崎さん。

また、最後に絶対に観てほしいというシーンを紹介。
それは、ベルが丘の上で歌い上げるシーン。これはミュージカル映画の名作「サウンド・オブ・ミュージック」のオマージュで、今回はそういった“ミュージカル愛”もたっぷりと盛り込まれているそうです。

ミュージカルを観る人が増え、「ラ・ラ・ランド」や「シング」のようなミュージカル映画もヒットしたことも「美女と野獣」の人気に繋がったと言いますが、それ以上に「映画でヒットしているものって時代性を呼び寄せる、それは意図してできるものじゃないんですよ」と松崎さんはヒットする映画のタイミングをも引き寄せてしまうスゴさを解説していました。

(TOKYO FMの番組「高橋みなみの『これから、何する?』」2017年7月25日放送より)

最終更新:7/25(火) 20:50
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