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闘鶏神社に酉神絵図奉納 現代浮世絵の萬家さん

7/25(火) 16:47配信

紀伊民報

 例大祭「田辺祭」が営まれた和歌山県田辺市東陽の闘鶏神社に25日、現代浮世絵師の萬家一斎さん(56)=東京都=が干支(えと)のニワトリを描いた浮世絵「酉神絵図」を奉納した。

 萬家さんは、現代浮世絵師として個展を開くなど海外や全国で活躍している。2012年からは、古事記の編さんから1300年を記念した事業として毎年、その年の干支に合わせた動物の絵を、ゆかりのある全国の神社に奉納している。

 萬家さんはこれまで、静岡県の三島大社に「辰」、奈良県の大神神社に「巳」、京都府の伏見稲荷大社に「午」、宮城県の零羊崎神社に「未」、滋賀県の日吉大社に「申」の計五つの絵を奉納。今年はとり年にちなみ、闘鶏神社用に「酉」の絵を描いた。

 絵は、縦63センチ、横44センチ。雁皮紙に、狩衣(かりぎぬ)に烏帽子(えぼし)姿のニワトリと、五穀豊穣(ほうじょう)や金運、芸事達成を祈り御酒と熊手を描いている。2カ月ほどかかったといい、炭や岩絵の具、金泥などで着色している。

 萬家さんは「絵は目が命で、目が入ることで絵が生きてくる。動物の描写も難しく、リアリティーやユーモラスさを出しながらも、神としての迫力も出るよう気を付けた。十二支全てが合わさって完成する作品なので、これからも初心を忘れず取り組んでいきたい」と話した。

 神社では今後、拝殿内に飾る予定。

 また、25日早朝に営まれた田辺祭の神事「暁の祭典」では、萬家さんが縦約2メートル、横約3メートルの白紙に即興で闘鶏の絵を描くパフォーマンスを披露した。

最終更新:7/25(火) 16:47
紀伊民報