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再投資どうするか-依然明かされない米金融当局のバランスシート計画

7/25(火) 13:43配信

Bloomberg

米金融当局は4兆5000億ドル(約500兆円)規模のバランスシートの縮小に向け、周到に計画を打ち出してきた。保有する米国債や住宅ローン担保証券(MBS)のうち、満期分の再投資の規模を段階的に減らしていく内容だ。だが、再投資を続ける部分についてどのように進めていくかという、重要な詳細が一つ抜け落ちている。

米金融当局は再投資を行わない資産の規模をゆっくりと増やしていく方針。このため当初は、そのまま償還させるよりもずっと多くの部分が再投資の対象となり、払い戻された資金の再投資をどう行うかが投資家にとって重要な意味を持つ。当局の選択次第では、長期国債にショート・スクイーズとして知られる流動性の問題が生じるリスクもある。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の一角であるバンク・オブ・アメリカ(BofA)の米短期金利戦略責任者、マーク・カバナ氏(ニューヨーク在勤)は、バランスシート縮小の「仕組みという点で、これが最後に残された疑問と考えられる。金融当局の再投資政策に重要な調整があれば、影響が生じるだろう」と語った。

連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長ら当局者は25、26両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、こうした問題を議論する公算が大きい。なお、今回の会合については金利据え置きが広く予想されている。

米金融当局は現在、再投資のデュレーションを能動的に管理していない。米財務省が実施する入札で発行額に比例的に応札を配分しているにすぎない。バランスシート縮小開始に際し、こうした戦略を変更して、償還資金のより多くを期間が短めの国債に割り振るべきかどうかが議論されることになりそうだ。

その目的は、規模とデュレーションの両面でバランスシートを最終的にもっと正常な水準に戻すペースを速め、債券市場における金融当局の足跡を減らすことにある。しかし問題は、当局のシステム・オープン・マーケット・アカウント(SOMA)から貸し出すことができるような、期間が長めで直近発行の国債の手持ちがなくなり、市場の支えとしての役目を果たすことに支障が生じかねない点だ。

ライトソンICAPのチーフエコノミスト、ルー・クランドール氏は、レポ市場で「テクニカル・スクイーズが増えるだろう」と述べ、広範に取引されている10年債に特にそうした事態が想定されるとコメントした。

原題:Fed Balance-Sheet Plan Missing Key Detail Tied to Bond Squeezes(抜粋)

Richard Miller

最終更新:7/25(火) 13:43
Bloomberg