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「異国遠征」しまくり!「名古屋の武将隊」海外で人気者になれた理由 緊急雇用対策でよみがえった武士たち

7/30(日) 7:00配信

withnews

 全国各地の城などで甲冑(かっちゅう)姿の武士が観光客らを迎える「武将隊」。その先駆けとなったのが2009年に結成された「名古屋おもてなし武将隊」です。名古屋城だけなく、全国津々浦々を行脚し名古屋の魅力を伝えてきました。中でも英語が達者な「徳川家康」殿は、海外への「出陣」も積極的です。自称474歳の知将に、武将隊の歩みや海外からの旅行者を増やす日本の戦略について、思うところを語っていただきました。(朝日新聞名古屋報道センター記者・日高奈緒)

【画像】雨の中、2千人が待つ人気 名古屋おもてなし武将隊の人気っぷりがわかる証拠写真

「『緊急雇用対策』というものがござった」

――名古屋おもてなし武将隊はどうして生まれたのですか?

 われらはここ名古屋を世界一の観光都市にせんがためによみがえった武士(もののふ)集団であるな。その背景としては、国の予算で「緊急雇用対策」というものがござったらしいわな。この地の良きところを発信するためのいわば発信者である。


――国の政策で名古屋市に予算がついて、武将たちがよみがえったというわけですね。今の名古屋はいかがですか。

 まず人の数に驚いたな。われらが名古屋城で演舞すると、もはや合戦かと思うくらいの人の集まりじゃ。


――これほどの人気が出ると思っていましたか

 思わなかったな。

 始めたときは我ら10人より見に来る者の方が少なかったでな。半年続くかどうかという危機感を覚えておった。何のためにやっておるのじゃろうと思ったわの。誰も見にこんのに。

 しかしながら、気づいたわけじゃな、われらの魅力に。多くの者たちが来てくれるようになった。


――何かきっかけがあったのでしょうか?

 ござらん。強いて言えば主(ぬし)たちのように文章を書いてくれたり、絵を撮ってくれたりのう、メディアなるものの力により助けられた。

「武士という切り口で全国に共通項を持つことができる」

――いまや全国に武将隊がありますね

 全国には30ばかりの武装隊がいると聞く。各地にはそれぞれの町を作った武士(もののふ)がいるじゃろう。武士というひとつの切り口で日本全国に共通項を持つことができるわけじゃ。


――共通項?

 例えば東北や熊本でも震災がござったわな。いざ立ち上がろうと思った時に、おらが町の殿様が出てくれば、助けになるわな。各地から復興を応援するために武将隊が集まることもできるんじゃ。


――ファンの方も武将隊について全国を回られているということですが

 なかなか驚くじゃろ。異国遠征でも、そのものたちがついてこられる状況であれば、ほとんどついてくるわの。


――本当ですか?

 一昨年だとシンガポールやオーストラリア、イタリアや米国、マレーシア、上海でもおった。

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最終更新:7/30(日) 7:00
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