ここから本文です

侍ジャパン稲葉“新監督” 日本ハムで培った「政治力」に期待

7/26(水) 11:00配信

東スポWeb

【赤坂英一 赤ペン!!】2020年の東京五輪に向けて、侍ジャパンでどのような“政治力”を発揮するのか。稲葉篤紀氏の新監督就任が決定的となったと聞き、そんな興味をかき立てられた。決してネガティブな意味ではなく、選手たちを動かす洞察力や人心掌握術にかけて、ヘタな政治家も顔負けの人物だと思うからだ。

 稲葉監督は現役時代、ヤクルトと日本ハムで、ちょうど10年ずつ現役生活を送っている。その前半と後半とで、選手としてのキャラがまったく変わった。ヤクルトでは古田、広沢、池山ら当時の主力の陰に隠れていたが、日本ハムではチームリーダーにのし上がり、主砲として勝利に貢献、やんちゃな中田ら若手の教育係も務めて、地元で「ミスター北海道」と呼ばれるほどになった。

 単なる“キャラ変”を超えて、新たな稲葉像を確立したと言っていい。どうやってかくも大胆な“変身”を遂げたのか、稲葉が引退した14年に聞いたことがある。

「日本ハムに来た最初は“壁”を感じましたよ。当時のパ球団の人たちにはまだ、ぼくのようなセ球団出身の選手に“チャラいやつ”とか“テングになってる”という偏見を抱いていたようでね。移籍後1~2年は、生え抜きの選手に一線を画されてる感じで、まったく溶け込めませんでした」

 最近の稲葉ファンには意外に思われるかもしれない。稲葉はいかにしてその壁を崩したのか。

「一番大切なのはやはり結果ですよ。ぼくはFAで来たから、結果を出さなければいけなかった。自分で相手投手のデータを集め、ノートをつけて研究しました。そうしながら、チームの人間関係をじっと観察していたんです。たとえば、裏方さんを食事に誘うタイミングひとつとっても、外様のぼくがそんなことをして波風が立たないか、そういう雰囲気を見極めようと努力していました」

 ようやく日本ハムになじみ始めたころ、年上の看板選手・田中(現二軍監督)が引退、生え抜きの主砲・小笠原(現中日二軍監督)がFAで巨人へ移籍。稲葉がチーム最年長となり、誰に気兼ねすることもなくリーダーシップを発揮する環境が整った、というわけだ。

 そんな稲葉の話を聞きながら、政治家になっても成功するだろうな、と思った。もちろん侍ジャパンの監督としても成功し、東京五輪で金メダルを獲得することを祈っている。

最終更新:7/26(水) 11:07
東スポWeb

スポーツナビ 野球情報

MLB 日本人選手出場試合10/19(木) 10:55