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NY市場サマリー(25日)

7/26(水) 7:07配信

ロイター

[25日 ロイター] - <為替> 主要6通貨に対するドル指数<.DXY>が1年1カ月ぶりの安値から持ち直して小幅高となった。投資家の間ではトランプ米大統領が財政支出拡大を伴う政策を遂行することへの期待が高まる一方、米経済の短期的な見通しが引き続き懸念要因となっている。

ドル指数は一時、2016年6月以来の低水準となる93.638に下落したが、終盤は0.15%高の94.095となった。

ドイツのIFO経済研究所が公表した7月の業況指数が市場予想を上回って過去最高を更新したことを受け、ユーロ/ドル<EUR=>は一時、2015年8月24日の高値に並ぶ1.1711ドルを付けた。終盤は0.1%高の1.1647ドル。ドル/円<JPY=>は0.7%高の111.86円で推移している。

北米時間の午後に米国債利回りと米国株が上昇したのに伴い、ユーロなどの主要通貨に対してドルが買われる展開となった。米上院が医療保険制度改革(オバマケア)廃止へ向けた動議を可決したことも、ドルを下支えした。

スコシア・キャピタルの通貨ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は、市場は連邦公開市場委員会(FOMC)の声明が26日に発表されるのを控えて小休止していると指摘。「米連邦準備理事会(FRB)の政策判断を前に、売り持ちしておいたドルの一部を買い戻すのが慎重な判断のようだ」と語った。

FRBは今回のFOMCで政策金利を据え置くと予想されている。ウェルズ・ファーゴの通貨ストラテジスト、エリック・ネルソン氏は、4兆5000億ドル規模の資産縮小を巡るFRBの見通しを投資家は見極めようとしていると話した。

<債券> 国債利回りは上昇。FOMC声明公表を翌日に控え、株式相場が最高値を記録するなか、リスク選好が高まった。マクドナルドやキャタピラーなど堅調な企業決算を追い風に、この日はS&P総合500種が最高値を付け、ダウ工業株30種も上昇した。

DAダビッドソンの債券トレーディング部門バイスプレジデント、メアリー・アン・ハーレー氏は「主に『リスクオン』取引となったことが、債券(価格)を押し下げた」と指摘。「FOMC(声明発表)を前に幾分神経質になっている」と話した。

アナリストや投資家からは、FRBが9月会合で、バランスシートの縮小開始を発表するとの見方が多く聞かれる。ただ、今週の会合で時期に関する手掛かりが得られるのかに注目が集まっている。

追加利上げは12月以降との観測が広がる。CMEグループのフェドウオッチによると、金利先物は12月利上げを53%の確率で織り込んでいる。

米財務省が行った260億ドルの2年債入札は、応札倍率が3.06倍と、2015年11月以来の高水準を記録した。最高落札利回りは1.395%で、2008年10月以来の高さとなった。

26日に340億ドルの5年債、27日は280億ドルの7年債入札を行う。

3カ月物短期証券(Tビル)利回りUS3MT=RRは一時、1.20%と2008年10月以来の高水準をつけた。議会が債務上限を引き上げられなければ、10月予定の償還時期が遅れるとの懸念が強まった。

<株式> S&P総合500種とナスダック総合が終値で過去最高値を更新した。マクドナルド<MCD.N>やキャタピラー<CAT.N>などの好業績が相場を押し上げた。

米コンファレンスボードが発表した7月消費者信頼感指数が高水準となったことも市場心理を上向かせた。

ベアードの投資ストラテジスト、ウィリアム・デルウィシュ氏は「市場参加者は多分、米経済が劇的に改善はしていないものの、少なくともかなりしっかりした状態を保っているという楽観的な見方をさらに強めつつある。それは株価に相当な好材料になる」と話した。

マクドナルドは第2・四半期の世界既存店売上高が5年ぶりの高い伸びとなったため、4.8%上昇。キャタピラーは通年の業績見通し引き上げなどを好感して5.9%上がった。半面、アルファベット<GOOGL.O>は、前日引け後に発表した第2・四半期決算のコスト急増が響き、2.9%下げた。

エネルギー<.SPSY>、金融<.SPSY>、素材<.SPLRCM>といった景気敏感セクターも堅調。エネルギーは原油高が、金融はシティグループC.Nの強気な利益見通しや米国債利回り上昇が追い風だった。

<金先物> 小幅続落。利益確定の売りなどに押された。中心限月8月物の清算値は前日比2. 20ドル(0.18%)安の1オンス=1252.10ドルとなった。

この日は利益確定の売りが出やすかった。また、米民間有力調査会社コンファレンス・ボードが午前に発表した7月の消費者景気信頼感指数が前月から上昇し、市場予想も上回ったことを受けて、外国為替市場でドルがユーロに対して買い戻されたことから、ドル建てで取引される金塊などの商品に割高感が生じ、金には売り圧力がかかった。このほか、一部企業の好決算や原油相場の上昇を受けて投資家のリスク選好意欲が高まり、欧米株価 が上伸したことも安全資産とされる金には圧迫要因となった。

ただ、翌26日には米FOMC声明の発表が予定されているため、様子見姿勢も強まり、昼前からは持ち高調整の動きが中心となった。今回の会合では、FRBが政策金利の据え置きを決定するのはほぼ確実とみられているが、FOMC声明で資産圧縮の具体的な開始時期に言及するかどうか、また物価動向 についてどんな見解を示すかなどに注目が集まっている。

金塊現物相場は午後1時52分現在、2.410ドル安の1251.960ドル。

<米原油先物> 大幅続伸。供給過剰懸念が和らぐ中、対ユーロでのドル安を背景とした買いも入った。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値は前日比1.55ドル(3.34%)高の1バレル=47.89ドル。10月物は1.51ドル高の48.02ドルとなった。

サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は前日、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟産油国は、市場の需給均衡是正と世界的な供給過剰の緩和を図るため追加対策を講じる用意があると表明。さらに、サウジが8月の原油輸出量を前年同月比で約100万バレル下回る660万バレルに抑制する意向も明らかにした。これを受けて、OPEC主導で需給引き締めに向けた新たな対策が講じられるとの期待が広がり、原油が買われた。

また、外国為替市場ではドイツの長期金利上昇などを背景にユーロ高・ドル安が進行。 ドル建てで取引される原油などの商品に割安感が生じたことから、原油買いに一段と拍車が掛かった。このほか、今夕と翌26日午前には官民の週間石油在庫統計が発表されるが、在庫の取り崩しが予想されていることも支援材料。ロイターがアナリスト7人を対象に実施した暫定調査結果によると、21日までの1週間の原油在庫は前週比で300万バレル減、ガソリン在庫は120万バレル減、ディスティレート在庫は70万バレル減となったもよう。

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最終更新:7/26(水) 7:07
ロイター