ここから本文です

【オーストラリア】豪4大銀、石炭事業への融資ついに歯止めか

7/26(水) 11:30配信

NNA

 オーストラリアの4大銀行は、石炭事業へのプロジェクトファイナンスには歯止めをかけた一方、その他の化石燃料事業の開発には、依然として膨大な額の融資を続けていることが、環境ファイナンス企業のマーケット・フォーシズによる調べで分かった。シドニー・モーニング・ヘラルドが伝えた。
 マーケット・フォーシズは、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」への支持を表明した、4大銀による特定の鉱山やプロジェクトへの融資について調査を実施。この結果、2015年以降、新たな炭鉱開発への融資は1件も確認されなかったという。
 マーケット・フォーシズのジュリアン・ヴィンセント最高経営責任者(CEO)は、4行によるプロジェクトファイナンスの停止が初めて確認されたとして評価する一方、「今後求められるのは、各行がこれからも石炭事業への融資を行わない方針を順守することだ」と述べた。
 また、評論家らは、パリ協定で定める目標を実現するには、4行がさらなる方策を導入する必要があるとの見解を示している。マーケット・フォーシズによると、国内外でのガス、石油、液化天然ガス(LNG)事業に対する新たな融資が拡大し、パリ協定以降170億豪ドル(約1兆4,960億円)以上が貸し付けられたという。
 さらに、4大銀による石炭企業への融資は、15年の31億豪ドルから半減し、16年は14億豪ドルとなり、17年第1四半期はわずかに990万豪ドルだった。
 一方、大手銀行は、低排出型の経済への移行に必要なガス、石油、LNGなどの化石燃料事業への融資が続くことは、パリ協定に違反していることにはならないと主張している。

最終更新:7/26(水) 11:30
NNA