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UQ mobileが好調を維持――「格安SIM」の実効速度を比較(au回線&Y!mobile6月編)

7/26(水) 15:24配信

ITmedia Mobile

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大150Mbps」「下り最大225Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

【昼の速度】

 そこで、本企画では各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介している。今回は6月にテストした、au系MVNO、au純正回線とY!mobileの速度をお伝えする。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

 6月のドコモ回線編は、以下の記事をご参照いただきたい。

●通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下の5サービス。

・UQ mobile
・mineo(Aプラン)
・IIJ mio(タイプA)
・au(LTE NET)
・Y!mobile

 auの「LTE NET」はauの4G LTEスマートフォン・タブレット用純正回線向けのデータ接続サービス。Y!mobileもソフトバンクが運営するサービスで、ソフトバンク回線をそのまま使っている。

 調査条件は以下の通り。

・計測端末:ZenFone 3×4台
・計測アプリ:RBB TODAY SPEED TEST
・計測日時:6月27日(水)12時18分~、18時15分~、6月28日(木)9時56分~
・計測場所:アイティメディア社内(東京都千代田区紀尾井町)
・計測回数:各時間帯・場所で1サービス、上下3回ずつ(平均値を掲載)

 通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定としている。同時に使えるスマホは4台のみなので、全サービスを同時に測定しているわけではない。各サービスの測定開時刻は、テスト結果の表を確認してほしい。記事で明記している速度結果は特記がないものを除き、3回の平均値。

 なお、6月からZenFone 3をAndroid 7.0にバージョンアップした上で測定している。

 本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

●午前:Y!mobileとUQ mobileが30Mbps超え

 まずは6月28日(木)9時56分~の結果をお伝えする。この時間帯は他と比べて速度が出やすいこともあり、最も遅い「mineo(Aプラン)」でも下り5.39Mbpsだった。特に速かったのが「Y!mobile」の33.23Mbps、「UQ mobile」の32.69Mbps。UQは本家au(LTE NET)の20.95Mbpsよりも速い。

 同じ時間帯のドコモ系サービスは、「エキサイトモバイル」の下り15.86Mbpsが最速だったので、全体的にau系サービスやY!mobileの方が速い傾向にある。

 上りは3~6Mbpsで安定しており、6.11MbpsのUQ mobileが最速だった。

●午後:UQ mobileは安定の10Mbps超え

 続いて6月27日(水)12時18分~の結果。MVNOにとっては鬼門ともいえる昼の測定は、サービスによって大きな差が出た。UQ mobileは12.36Mbps、LTE NETは18.01Mbps、Y!mobileは16.9Mbpsと十分な下り速度が出たが、mineo(Aプラン)は0.11Mbps、「IIJmio(タイプA)」は0.69Mbpsと振るわなかった。といってもドコモ系サービスも、この時間帯は1Mbps未満になるケースが多いため、特段au系が遅いわけではない。逆に言うとUQ mobileが「速すぎる」というわけだ。

 上り速度はmineo(Aプラン)の1.29Mbpsが最も遅く、他は3~4Mbps台だった。SNSへ投稿する分にはそれほどストレスは感じないだろう。

●夕方:昼と同じくmineoとIIJmioが苦戦

 最後は6月27日(水)18時15分~の結果を紹介する。夕方もmineo(Aプラン)とIIJmio(タイプA)は苦戦を強いられた。下り速度はmineoが0.65Mbps、IIJmioが1.16Mbps。昼よりはやや回復したとはいえ、少しつらい数字だ。

 UQ mobileは今回も10Mbps超えの11.67Mbps。計測した3回で全て10Mbpsを超えているのは「さすが」の一言。ちなみにLTE NETは13.9Mbps、Y!mobileは21.86MbpsでUQ mobileを上回った。

 上り速度は2~4Mbpsでどのサービスも大きな差はなかった。

●まとめ:UQ mobile好調の傾向は変わらず

 普段計測している横浜よりも、千代田区の方が混雑するため、相対的には速度が下がっているが、MVNOの中ではUQ mobileが好調で、昼(と月によって夕方)にmineo(プランA)とIIJmio(タイプA)が苦戦するという傾向はここ数カ月変わらない。

 LTE NETとY!mobile、キャリアのネットワークをそのまま使っているため、安定して10Mbps以上の速度が出ている。特にY!mobileは最近は「格安SIM」として訴求されており、MVNOサービスと同じ土俵で比較されやすいため、このように速度が出ていることは、大きな強みになる。

 IIJmioとmineoについては中の人とお話をする機会が多く、ネットワークの増強についてはコストとのバランスをいかに取っていくかに苦慮している、という話をよく聞く。2社に限らず、他のMVNOも難しいかじ取りを迫られているが、時間帯によって速度が出にくいのは「デメリット」というより「仕様」と捉えた方がいいのかもしれない。

 6月のau系通信サービスとY!mobileの傾向は以下の通り。

・UQ mobile……どの時間帯も安定して速い
・mineo……午前中はまずまず
・IIJmio……お昼が苦手
・au(LTE NET)……どの時間帯も安定して速い
・Y!mobile……どの時間帯も安定して速い

 今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。

最終更新:7/26(水) 15:24
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