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【世界水泳】遅咲き初出場の大橋悠依が「まさか」の銀メダル!3か月で自己ベスト2秒更新

7/26(水) 5:03配信

スポーツ報知

 【ブダペスト(ハンガリー)24日=小林玲花】女子200メートル個人メドレー決勝で、初出場の大橋悠依(21)=東洋大=が2分7秒91の日本新記録をマークし、15年大会(カザニ)の渡部香生子に続き、銀メダルを獲得した。4月に出した自己ベストを、3か月で2秒以上も更新。女優・竹内結子似の美女スイマーが競泳日本代表のメダル第1号となった。

 「まさか」が起こった。ゴールし、タイムと順位を確認した大橋は、左手で水面を力強く叩き、言葉にならない喜びを爆発させた。初出場の大舞台で、日本勢2大会連続の同種目銀メダル。「全然周りを見て泳いでいなかったので、まさかと思った。うれしい。(表彰台からは)いい眺めでした」。一気に世界の表彰台へと駆け上がった。

 地元ハンガリーのリオ五輪3冠ホッスーに、前半から食らいついた。得意の背泳ぎで2位に浮上すると、北島康介さんの泳ぎを研究し続けてきた苦手な平泳ぎで、五輪女王と0秒01差。最後の自由形は「腕も手もちぎれてもいいっていうくらい回した」。自己ベストを約3か月で2秒以上も縮め、400メートル個人メドレーに続き2つ目の日本記録を叩き出した。

 指導する日本代表の平井伯昌監督(54)も「8秒台は出ると言ったが、7秒台とは」と驚く急成長。3月と6、7月にスペインで高地合宿を敢行。初体験だった3月は、多い日で約1万3000メートルを泳ぎ「こんなに苦しいのか」と半泣きで耐えた。6、7月は50メートルを中心にレースをイメージした実戦的な練習に着手。「世界と戦える選手になりたい」と歯を食いしばった。想定以上の結果を出したレース後は「苦しんでよかった」と笑い、「あれが大橋悠依なんですよ」と喜ぶ平井監督と抱き合った。

 監督の目に留まり、東洋大に進んだが、1、2年時は筋力不足や極度の貧血で伸び悩んだ。4月の日本選手権でようやく才能を開花させ迎えた大舞台。今までは周囲の雰囲気に流され、実力を発揮できず、出発前、寮のホワイトボードに「とにかく自分のレースをする」と書いた。決勝は一番端の8レーン。一番最初に入場し「スタートまでも時間がある。周りは気にせずに泳げる」と集中力を高め、地元のスターに注がれる大歓声にも動じず、ゆったりと大きな泳ぎを貫いた。

 今季世界ランク1位のタイムを持ち、最も得意とする400メートル個人メドレーは最終日。自身の日本記録更新(4分31秒42)とメダルも目の前に見えている。「400メートルも前半から持ち味を生かしたレースをして、メダルを取りたい」。遅咲きの21歳が、再び世界を驚かせる。

 ◆大橋悠依(おおはし・ゆい)アラカルト

 ▽生まれ 1995年10月18日、滋賀県・彦根市。草津東高―東洋大4年。

 ▽水泳 健康のために6歳で始めた。幼い頃は気管支ぜんそく、食物アレルギー、アトピーの症状があり、肺炎で入退院を繰り返した。

 ▽主な戦績 16年アジア選手権200メートル個人メドレー1位。400メートル個人メドレー3位。400メートル個人メドレーは日本記録(4分31秒42)。

 ▽ひこにゃん愛 レースの時は地元のゆるキャラ「ひこにゃん」の靴下をはく。

 ▽名前 「れい」が最有力だったが、祖母に「0の意味だからダメ」と言われ変更。広い心や気持ちを持ってほしいと願いを込めて名付けられた。

 ▽大食い お好み焼きが好物。実家では手のひらサイズを3枚ペロリ。

 ▽好きなアイドル ジャニーズの嵐で、リーダーの大野智のファン。

 ▽サイズ 173センチ、55キロ。

 ▽家族 両親と姉2人。

最終更新:7/26(水) 5:03
スポーツ報知