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秋田豪雨 水路埋める砂利 水稲、エダマメ爪痕 大仙市

7/26(水) 7:03配信

日本農業新聞

 記録的な豪雨に見舞われたJA秋田おばこ管内の大仙市で、水稲に加えて、エダマメでも深刻な被害が出ていることが分かった。エダマメは米依存からの転換を目指して、JAが作付けを推進してきた重点品目。収穫を目前に控える中、泥をかぶり、出荷が難しくなっている場所が多い。水稲では、農業用の水路に砂利が流れ込んでおり、今後の営農継続に懸念が広がっている。

 同市の平たん部、強首地区の一部ではエダマメを作付けた水田が一面冠水した。エダマメ1ヘクタール、水稲1.4ヘクタールを手掛ける伊藤次雄さん(83)の農地は、全て冠水した。

 伊藤さんによると、24日までエダマメが完全に水没した状態だった。それも収穫直前の被害にショックを隠さない。26日から収穫、出荷を予定していた。

 伊藤さんは、10年間でエダマメの面積を3倍以上に拡大。販売収入の6割以上をエダマメが占める。「冠水して作物が呼吸できない状態だった。生育を促すよう追肥しているが経費がかかる」と表情を曇らせる。

 JАは米依存からの転換を促すため、稲作農家に園芸品目の作付けを推進しており、エダマメは重点品目の一つだ。17年度の管内全体のエダマメ面積は202ヘクタール。2年連続で拡大し、200ヘクタールを超えた矢先での被害となった。JAによると、現時点で、管内作付面積の2割に当たる38ヘクタールで冠水を確認した。

 同市刈和野地区の一部では、水田地帯が一面冠水。水路には砂利が流れ込んだ。通常、この時期は常に水が流れているが、砂利でせき止められている状態。農産物に付着した泥を落とすために水を掛けようとしても、水源を確保できない。

 同地区で水稲30ヘクタール、大豆17ヘクタールを手掛ける農事組合法人・刈和野大綱ファームの農地は、今回の大雨で全て冠水した。

 法人代表の高橋博さん(68)は「水が来ないし、外から持ってきたとしても、排水できない。水路が回復しない限り、水稲、大豆ともに今年の収穫は断念せざるを得ない」と肩を落とす。

日本農業新聞

最終更新:7/26(水) 7:03
日本農業新聞