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有明海に貧酸素水塊 豪雨で淡水大量流入か 佐賀

7/26(水) 10:04配信

佐賀新聞

 佐賀県沖の有明海奥部で海底部の酸素濃度が極端に低くなる「貧酸素水塊」が大規模に発生している。九州北部の豪雨を受けて河川から大量の淡水が流れ込んだのが原因とされる。長期化も予想され、サルボウなどの二枚貝の生育に影響が出る恐れがある。

 有明海奥部の水質調査をしている水産研究・教育機構西海区水産研究所(長崎市)によると、5日からの豪雨で、杵島郡白石町、鹿島市、藤津郡太良町の沖合の各観測点で底層の酸素飽和度が40%未満の貧酸素状態になった。19日以降は10%程度まで落ち込み、範囲も広いため貧酸素水塊の大規模発生と判断した。

 海に淡水が大量に流入すると、海水と混ざらずに表面にとどまり、酸素を底層まで供給できなくなって二枚貝の死滅を招く。これまで生物への影響は確認されていない。水深が浅い沖合は大潮時に貧酸素状態が解消するものの、深い沖合は台風などがない限り継続するとみられる。研究所によると、貧酸素水塊は夏場に発生しやすく、4年ほど前にはサルボウが死滅するなどの影響が出たという。

最終更新:7/26(水) 11:37
佐賀新聞