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デジタルネイティブの勉強法はどう変わる?

7/26(水) 12:04配信

ベネッセ 教育情報サイト

内閣府の調査(*1)によると、2016年現在、中学生の82.2%がスマートフォンやパソコンなど何らかの接続機器を使って、インターネットを利用していると答えています。デジタルネイティブな今の中学生は、家での学習や学校での授業など、勉強にICTメディアをどれくらい使っているのでしょうか。ベネッセ教育総合研究所の調査データからその実態をみていきたいと思います。

1.半数の中学生が家庭学習にICTメディアを活用。多いのは「辞書利用」「情報収集」「友だちへの質問」。

中学2年生にパソコンやスマートフォン、タブレットなどを使って勉強することがあるかをたずねたところ、49.9%が「ある」と回答しています(図1)。使っている人に、その内容をたずねると、英語や国語などの辞書利用や調べ学習などのための情報収集での利用が6割と多くなっています。次いで多いのが「メールやチャットで友だちにわからないところを質問する」が5割でした。チャットではおしゃべりかと思いきや、勉強に関する質問でも結構使われているようです。

2.やはり気になる状況も

しかし、ちょっと心配なデータもあります。中学生に家での勉強のようすをたずねたところ、「携帯電話やスマートフォンを手元に置いたまま勉強する」と答えた中学生は44.0%、「携帯電話やスマートフォンが気になって勉強に集中できない」が30.8%でした(図2)。たとえ友だちに勉強に関する質問をしていても、また別の話になったり、というのが実態なのでしょう。特に成績下位層ではその比率が高くなっており、注意が必要です。

保護者の方にとっては、いつから子どもに自分専用のスマートフォンなどを持たせるかというのは悩ましいところだと思います。では、自分専用の端末を持っているか否かで勉強のようすはどのように違うのでしょうか。

2015年に実施した調査では、「自分専用の携帯電話・スマートフォンを持っている」中学生は約半数の52.6%でした。さらに所有の有無別にみると(図3)、自分専用の携帯やスマートフォンを持っている中学生の方が、持っていない人より、勉強中「手元に置いたまま勉強する」の肯定率は34ポイント高く、「勉強に集中できない」との肯定率は22ポイント高くなっています。しかし見方をかえれば、自分専用の携帯電話やスマートフォンを持っていても約4割は勉強中は手元に置かず、約6割は勉強に支障はないと答えていることになります。

これは、家庭でのルールや学校の指導によるところも大きいと思いますが、データからは、多くの子どもが勉強の時にはコントロールができているようです。しかし、それができず勉強の妨げになっている子も少なからずいます。けじめをつけてICTメディアを使えるかどうかは、成績にも影響を及ぼすと言えます。

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