ここから本文です

東京の和牛店が「2万円カツサンド」発売。その中身は?

7/26(水) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

東京・中目黒で6月にオープンした「WAGYUMAFIA THE CUTLET SANDWICH」ー 世界に誇る神戸牛の中でも、最高峰の部位、「シャトーブリアン」を使ったカツサンドを提供する和牛専門のカツサンド・スタンドだ。一皿2万円もするカツサンドはどうして生まれたのか? それを注文する美食家たちの正体とは? 中目黒を訪ねた。

【画像】カツサンドのメニューは7種類。3000円の「SHINSHIN(シンシン)」は人気の一品だという。

WAGYUMAFIA (ワギュウマフィア)は2016年3月に京都の祇園で開かれた和牛イベントを皮切りに、神戸牛の世界輸出を手がける浜田寿人氏(40)と、20年来の友人である「ホリエモン」こと堀江貴文氏(44)が結成したユニットである。港区・赤坂の完全会員制レストラン「THE WAGYUMAFIA」に続くのが、世界初となる和牛専門のカツサンド・スタンドだ。

カツサンドのメニューは7種類。1000円の「GIGOLO(ジゴロ)」は神戸牛のヒレのメンチカツをサンドした。3000円の「SHINSHIN(シンシン)」は人気の一品だという。

5000円の「ZABUTON(ザブトン)」、1万円の「FILLET(フィレ)」、1万5000円の「KOBE FILLET(神戸フィレ)」の上に君臨するのが、牛1頭からわずか600グラム程しかとれないヒレ肉の真ん中の部位、シャトーブリアンを使った「KOBE SHABU(神戸シャブ)」だ。お値段、2万円(価格は全て消費税抜き)。

海外の食通とつながりニーズを探る

店長の北川勝也氏によると、人気は3000円の「SHINSHIN」と、なんと最上級の「KOBE SHABU」。

目黒川に面した小さな店は、ガラス扉を開けると、白色のタイルの壁に覆われた空間。テーブルが1つとカウンターが備え付けられているだけで、椅子はない。

店に来る客の大半は外国人だ。シンガポールや香港、フィリピン、インドネシア、オーストラリア、アメリカからの旅行客が多いという。彼らは「わずか20~30分でカツサンドを食べると、また次の日本食を求めて街に出て行く」(北川氏)という。店がオール・スタンディングである所以だ。

堀江氏と共にWAGYUMAFIAを始めた浜田氏。和牛に魅せられる前は、映画制作・配給の仕事をしていた。アメリカの食品産業の問題点に触れたドキュメンタリー映画「フード・インク(Food, Inc.)」の出会いがきっかけとなり、和牛に興味を抱き始める。

「和牛を世界一にしたい」という思いが浜田氏が始めた和牛ビジネスの原点だ。エンジェル投資家らに支えられながら VIVA JAPAN を立ち上げると、浜田氏はイギリスやオランダ、ベルギー、デンマークなどヨーロッパ各国へ和牛の輸出を始めた。WAGYUMAFIAはこれまでに、数々の和牛イベントを国内外で開催してきた。パリでは和牛とクロワッサンを掛け合わせたメニュー「和牛ワッサン」を創作した。

「日本人は価値あるものを安売りしてしまうことがある。白トリュフやワインのように、和牛という高級食品の価値を世界で認めてもらいたい」と浜田氏。

「海外には著名なフーディー(foodies=食通)たちがいる。僕たちは彼らとSNSで密に連絡を取って、和牛に何を求められているのかを話すんです」

現に、このカツサンド・スタンドは香港在住のフーディーのアイデアが元になっている。店の宣伝にはお金をかけず、YouTubeやInstagramを活用している。外国人客のほとんどはこうしたSNS情報で知った人たちだ。

1/2ページ

最終更新:7/26(水) 12:10
BUSINESS INSIDER JAPAN