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家入レオ、DNAが合うと感じた 自我を捨てシンガーに徹した新曲/インタビュー

7/26(水) 12:30配信

MusicVoice

 アーティストの家入レオが、13thシングル「ずっと、ふたりで」を26日にリリース。2012年にシングル「サブリナ」でデビューし、5周年を迎えた今年は、2月に記念ベストアルバム『5th Anniversary Best』をリリースし、初の日本武道館公演を成功させた。これまでソングライターとしても才能を発揮して来た彼女だが、放送中の日本テレビ系ドラマ『愛してたって、秘密はある。』主題歌として好評の表題曲は、作曲家・杉山勝彦の作詞作曲編曲で「自我を捨ててシンガーに徹して歌った」と話す。家入レオが思うシンガーとしてのあり方とは? プライベートでも親交があるという、大原櫻子と藤原さくらについても話してくれた。

歌うだけで人を納得させるのは、簡単なことではない

――今回の「ずっと、ふたりで」は、武道館公演が終わったあとに、与えてくれたこと、分かってしまったことがあり、それがこのシングルに繋がったとブログで書いていましたね。

 私は、普段の消化し切れない気持ちをライブで歌ってゼロに戻すのが、スタイルとしてあります。そのときは、私が自分を解放することで、来てくれたお客さんも、学校や仕事で言えないことをぶつけ合えて、それが他者のためにもなると思ってやっていました。でも振り返ると、それは自分を表現したいという気持ちが、どこか先行してしまっていたな、と思いました。

 武道館は5周年でもあったし、デビュー前から憧れていたステージでもあって、お祝い事が重なっての一夜限りのステージだったのですが…。今ごろでちょっと恥ずかしいですけど、初めて、来てくれたお客さんのためだけに歌ったライブでした。遅かったと思いますが、「みんなのためだけに歌おう」と思って。でも正直、自分自身でどこかブレーキをかけていたり、多少苦しいところがあったり、もっとこういう風に出来たと思うところがあって。

 それが結果的に、「武道館は最高だった」という声をたくさんいただいて、そこで自分がどうのではなく、もしかしたら“みんなのため”というところに、そもそも音楽はあるのではないか。その気持ちにあらがってはダメだな、と思いました。どうしても制作に携わると、自分が思う自分を追求してしまうので、じゃあ今回は一旦自我を捨てて、作詞作曲を自分ではない作家さんにお任せしようと思って出来たのが、「ずっと、ふたりで」です。

――ドラマ『愛してたって、秘密はある。』の主題歌で、すでに評判となっていますね。

 武道館の前に「こういう曲かな?」というものを2曲作って、そのどちらかで、ドラマ側から良いお返事がいただけたら、と思っていました。それが、先ほどお話したように、武道館を経て私の気持ちに変化が起きて。思い直して、楽曲を他者に預けようと思いました。

 作詞・作曲・編曲の杉山勝彦さんには、杉山さんが思う私というところで曲を作って頂いて。あと、ドラマ主題歌になることはお話をしていたのですが、内容までは細かく説明していませんでした。それなのに、こんなにもドラマの内容にハマった歌詞があがって来たので、「これはキタな!」と思いました(笑)。

――杉山さんにお願いしたのは、どういった理由で?

 学生時代、中島美嘉さんの「一番綺麗な私を」という曲がすごく好きで、「この曲を作った人と、いつか一緒に曲を作りたい」と思っていて、その方が杉山勝彦さんです。デビュー以降どこかのタイミングで名前が挙がったことはあったのですが、杉山さんは作詞・作曲・編曲を全部自分でやられる方で、私は共作出来る方を探していたので、じゃあご縁がないかもと思って諦めていました。それが今回のタイミングで、私の気持ちが変化したこともあって、改めてお願いしてみたら良いお返事をいただけました。

――杉山さんは、乃木坂46や私立恵比寿中学などのアイドルやJ-POPの曲を多く手掛けられていて、一般的に誰もが思う良い歌の王道をやっている印象があります。今回の曲は、いかがでしたか?

 声をあてた瞬間、自分の声に合うな、と思いました。最新のアレンジや最新の洋楽のクールさを追求して作る人もいて、もちろんそういうものも良いけど、杉山さんの曲は、日本で生まれ育ったからこその、みんなが帰る場所のひとつとしてのメロディという印象です。世代性別に関係なく日本人ならきっと誰もが「良いね」と、思えるものがありますね。古い新しいではなくて、シンプルに「良いよね」と言えるものが。実際に歌って、すごくDNAが合うと感じました。

――ある種の普遍性を持った音楽だと思いますが、それを歌うにあたっては、どのように考えましたか?

 シンガーに徹して改めて思ったのは、歌うことは誰にでも出来るけど、誰にでも出来るからこそ、すごいと言ってもらうのは相当大変なことだということです。歌うだけで人を納得させることは、実はまったく簡単ではない。例えば美空ひばりさんも、有無を言わさないあの表現力があったわけで。

 歌い手さんがたくさんいる中でこの「ずっと、ふたりで」は、“やっぱり家入レオじゃなきゃダメだ!”と言ってもらえるように、常に自分を磨いていないといけないと思ったし。シンガーとしての責任というものと、すごく向き合えた曲だったと思っています。

――歌詞は、すごく一途な気持ちを歌ったものだと思いますが。

 「目の前の君以外 どうだって良いんだよ」という歌詞は、すごく素敵な言葉だと思いました。人って綺麗なだけでは生きられない。それは分かっていますが、好きな人と出会ったら、良い部分しか見せたくないと思いますよね。だけど、ジタバタしているような自分すらも受け入れてくれて、光と影の両方があって君だよと言われたら、本当に生きていて良かったと思うだろうなと思って。この言葉を伝えたいし、言われたいしという気持ちで歌いました。

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最終更新:7/26(水) 12:30
MusicVoice