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有機EL出荷、19年に液晶を逆転。アップルが市場を大きく左右

7/26(水) 8:20配信

ニュースイッチ

IHSグローバル調査、ジャパンディスプレイの再建待ったなし

 英大手調査会社IHSマークイットによると、中小型フラットパネルディスプレー市場において、2019年に有機エレクトロ・ルミネッセンス(EL)の出荷規模が液晶を上回ることが明かになった。出荷額は有機ELが16年比2・4倍の344億ドル、液晶が同6・8%減の275億ドルと予測する。フレキシブルパネルの採用拡大と、画面の大型化が市場成長をけん引する見通しだ。日本法人のIHSグローバル(東京都中央区)が公表した。

 17年の出荷額は有機ELが216億ドル、液晶が357億ドルの見通し。19年に市場規模が逆転し、24年には液晶の出荷額が234億ドルまで縮小するのに対し、有機ELは415億ドルまで成長するとの長期予測も示した。

 有機ELパネルは米アップルが、年内に発売予定の「iPhone(アイフォーン)」の新製品に採用するとされる。早瀬宏シニアディレクターは「アップルの結果が、有機EL市場の先行きに大きく影響しそうだ」と指摘する。

 そのアップルが韓国サムスン電子に有機パネルを発注したと言われている。アップル向けにサムスンが新工場をつくる計画もあるという。

 苦境なのが有機ELシフトが遅れ、業績が低迷しているジャパンディスプレイ(JDI)。JDIはアップルの液晶パネルの有力サプライヤーだった。最高経営責任者(CEO)を交代させ再建を急ぐが、経営権を握る官民ファンドの産業革新機構が、再編を含め抜本的な対策に動く必要もありそうだ。

最終更新:7/26(水) 8:20
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