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関東の異形棒鋼市況、1000円反発

7/26(水) 6:02配信

鉄鋼新聞

 関東地区の異形棒鋼市況が本格的な反発局面を迎えた。足元の市場価格は直送・ベースサイズが1千円方上伸し、5万7千~8千円を高値圏に据えている。鉄スクラップ市況の強基調に加え、中国をはじめ海外製品市況の上昇を背景に、電炉各社が唱え値を上げていることが要因。商社・流通も「大口需要家向けなどの一部を除き、新規案件では5万7千円を下回る価格を提示できない」(商社幹部)状況で、8月以降のさらなる上伸に向けた地ならしを進めている。

 関東地区の異形棒鋼は、原料の強基調を受けて昨秋から春先まで上伸基調が続いていたが、6月には実需の薄さなどから製品価格が反落していた。
 だが、月央に再び潮目が変わった。関東鉄源協同組合が今月11日に実施した鉄スクラップ輸出入札平均価格が前月比2510円高となり、電炉メーカーも追うように購入値を1千円方引き上げたことで需要家の調達意欲が強まった。「例年なら夏季定修で需給が緩む鉄スクラップに先高観が強まったため、ゼネコン各社が市況上伸を見越して手当てに動いた」(扱い筋)といい、商談の具体化が進んだことで安値領域が一掃されていった。
 目先の手当てが終わった半面、納期が年末から年明けにかかる案件では需要家も様子見姿勢を継続。メーカーも製造コストの上昇や輸出環境の良好さから安易な安値受注を避けており「足元の引き合いは静かになった」(商社筋)との声も聞かれる。
 現状では原料、製品とも海外市況が国内市況を押し上げている感もあるが「8月も上伸基調は続き、6万円到達を意識した値動きとなる」(商社幹部)との見方が強い。
 これまでの供給要因に加え、秋口以降に期待される鉄筋コンクリート造(RC造)向けの引き合い増による需要要因が高まるかが、今年度の方向性を固めそうだ。

最終更新:7/26(水) 6:02
鉄鋼新聞