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菅井七段が連勝、羽生王位を下す 王位戦7番勝負第2局

7/26(水) 23:50配信

山陽新聞デジタル

 将棋の公式タイトル戦「第58期王位戦」7番勝負第2局2日目が26日、福岡市のホテル日航福岡で指され、挑戦者で先手の菅井竜也七段(25)=岡山市=が103手で羽生善治王位(46)=王座、棋聖=を下した。菅井七段は一度もリードを許さない会心譜で2連勝。初タイトル獲得へ一歩前進した。

 菅井七段が封じた51手目から対局を再開。初日に得意とする振り飛車の戦型から主導権を握った菅井七段は、この日も手厚い指し回しを続け、羽生王位を手詰まりの状況に追い込んだ。

 局面を打開しようとした羽生王位が攻めに出たところ、菅井七段が鋭く切り返して一気に優勢となり、そのまま押し切った。

 持ち時間各8時間のうち、菅井七段は残り3時間16分、羽生王位は同13分。

 王位戦7番勝負は2日制。9月まで全国各地を転戦する。第3局は8月8、9日、札幌市の京王プラザホテル札幌で指される。

 岡山県出身棋士がタイトル戦に登場するのは故大山康晴15世名人(倉敷市出身)以来27年ぶり。
 

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■菅井七段「振り飛車」に自信とこだわり

 25、26日に指された将棋の「第58期王位戦」7番勝負第2局で羽生王位を下し、連勝の好スタートを切った菅井竜也七段(25)は、第1、第2局とも角交換型の振り飛車で戦った。居飛車が全盛の時代に、“振り飛車党”という自らのスタイルを大舞台でも貫いて結果につなげた。

 菅井七段は第2局の終局後、「振り飛車の良さを出せた」と振り返り、小さい頃から指し続けてきた戦型への自信を見せた。

 振り飛車は故大山康晴15世名人(倉敷市出身)らが好んで指して一時代を築いたが、その後の居飛車穴熊戦法の登場で「玉の守りの堅さを生かし、攻めに集中する振り飛車の利点が失われた」(有森浩三七段=岡山市)と下火に。現在振り飛車をメインに戦う棋士は久保利明王将(41)ら少数派だ。

 それでも菅井七段はこだわりを見せる。数年前から時々指す居飛車は、あくまで“芸域”を広げるため。「序盤の形勢が少々悪くても挽回でき、中終盤のもみ合いで力を発揮する振り飛車が自分には合っている」と力を込める。

 7番勝負を前に「この戦型だから勝てない、ということはない」と語った菅井七段。持ち前の研究熱心さと長年培ってきた経験を武器に、初タイトルという頂へ突き進む。