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アフガニスタン・バーミヤンの遺跡に暮らす家族

7/26(水) 18:30配信

ホウドウキョク

バーミヤンは実は日本人にもゆかりのある場所です。

ドラマにもなった『西遊記』の三蔵法師は実在の玄奘三蔵という高僧がモデルです。玄奘三蔵は天竺から中国に経典を持ち帰りましたが、旅の途中でバーミヤンに立ち寄っているのです。経典は中国からやがて日本へ伝わり(その1つが般若心経)、日本の仏教の発展に寄与しました。

フジ&テレ朝の同期アナの共演!

バーミヤン渓谷の古代遺跡と景観は世界遺産に登録されています。遺跡に並ぶ穴は1つ1つが仏教石窟寺院や瞑想するための部屋。根本さんの動画に見るその内部はヘレニズムやガンダーラ様式の美術が混在しとても美しい。その保護のため日本政府も支援を続けていて、壁面に掲げられた小さなプレートには日の丸が。タリバンにより2001年に破壊された石仏の修復について話し合う国際会議も、今年9月に東京で開かれます。

その遺跡の穴に住んでいる家族がいます。根本さんが訪ねました。

「世界遺産ではありますが、小さな穴の中は夏は涼しく冬は温かい。家の無い行く場所も無い人がそこに住みついているんです。もちろん電気も水道も無い。水は30分歩いて汲んで来て食事は小さなガスコンロで。夜はろうそくや懐中電灯を使います。周辺には不発弾も残っていて、実はその処理中に幼い女の子が近くに居合わせてショックで障害を負ってしまいました。アフガニスタンの中でも最も貧しい人たちの暮らし。首都カブールの表向きは華やかな街とこの生活とのギャップ、どこがこの国の真実なのか、この格差をどう考えたらいいのか。心の中で処理できない部分があって、今もこの家族のことは考えます」

根本さんは国連の職員として入国しましたが、日本の外務省が出している危険情報ではアフガニスタンはレベル4、つまり「目的の如何を問わず,渡航は止めてください」という地域。私たちができることは何でしょう?

「アフガニスタンの人たちは今、国際社会から自分たちが忘れ去られているという危機感を抱いています。2014年に国際部隊が撤退し支援が減り、治安状況も悪くなった。ただ、アフガニスタンの人は日本人のことを尊敬しています。戦後復興を遂げたしアフガニスタンにアフガニスタンの人々を第一に考えた支援を続けていると知っているから。だから日本のみなさんは、まずはアフガニスタンに想いを馳せて欲しいです。9月の国際会議には公開シンポジウムもあるし、バーミヤンに関する記事がいろいろ出るはず。現状を知って欲しいと思います。国連職員として訪ねられ、多くの人に出会い感じたことを、これからも伝えていこうと思っています」

なかなか知ることのできないアフガニスタンの現状。アフガニスタンの人たちは国連にも厚い信頼を寄せています。根本さんの視察報告は国連広報センターや25ansのブログでも詳しく読むことができます。

【最後に阿部より】
実は根本さんと私は同年にそれぞれテレビ朝日とフジテレビにアナウンサーとして入社した同期です。テレビ朝日から国連に移り世界で活躍している彼女をずっと尊敬していました。時を経てこうして「共演」できて感無量でした。

阿部知代

最終更新:7/26(水) 18:30
ホウドウキョク