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富山湾で記録的不漁 イワシ・アジ激減 年2万トン割れも

7/26(水) 0:18配信

北日本新聞

 県議会産業基盤強化特別委員会(中川忠昭委員長)が25日、県民会館で開かれた。今年の富山湾の総漁獲量は7月10日現在約6千トンで、昨年同期の4割にとどまっている。過去10年で最も少なかった2008年を下回るペースで、記録的な不漁となっている。平年の1%にも満たないマイワシのほか、アジやスルメイカの落ち込みが深刻で、漁業者や加工業者からは長期化を心配する声が上がっている。笠井和広氏(県民ク)の質問に津田康志水産漁港課長が答えた。

 富山湾は近年、年間2万トンを超える漁獲量を維持している。昨年は2万2222トンで、平年の5倍以上に当たる8173トンの水揚げがあったマイワシが全体を押し上げた。

 ところが、今年は一転してマイワシの漁獲が減り、半年でわずか15トンとなっている。通常、マイワシの少ない年はカタクチイワシが増える傾向にあるが、今年はカタクチも落ち込んでいる。日本周辺のイワシの資源量は十分とされ、水産漁港課は「富山湾で激減した理由は不明」としている。

 今年はホタルイカやシロエビといった取引価格の高い魚種の水揚げが比較的良好だったため、漁業経営に大きな影響は出ていない。ただ、これらの魚種の漁獲量が少ない氷見や黒部市以東の漁協では「不漁が長引けば、経営が厳しくなる」との声が出ているという。

 笠井氏は、不漁が原因で「大衆魚」のイワシやアジの価格が高騰していることを紹介し、「このままでは加工業者も打撃を受ける」と指摘。水産漁港課長は「豊漁時に取れた魚を冷凍保存する施設の整備を支援したり、高い補償が受けられる共済への加入を促したりして、安定した経営をサポートしたい」と述べた。

北日本新聞社

最終更新:7/26(水) 0:18
北日本新聞