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總持寺祖院山門、元の位置に レールで20㍍曳き戻し

7/26(水) 2:04配信

北國新聞社

 輪島市門前町の曹洞(そうとう)宗大本山總持寺祖院で、基礎地盤の耐震工事のため、20メートル移動させていた国登録有形文化財の山門が25日、4カ月ぶりに元の位置へ戻された。山門全体をジャッキで持ち上げてレールの上を滑らせる曳家(ひきや)工法で移動させた。山門は能登半島地震で被災して屋根などがゆがんでおり、引き続き修復工事に入る。

 山門は1932(昭和7)年に再建した総欅(けやき)造り。高さ約18メートル、幅20メートルで、重さは約200トンと推定される。能登半島地震から10年の節目となった今年3月25日に法堂(はっとう)側へ移動させ、礎石が置かれていた地盤をコンクリートで補強する工事を行った。

 元の位置に移動させる曳(ひ)き戻しは午後1時半に始まり、参拝客や近隣住民が見守る中、山門は約1メートル持ち上げられた。ワイヤでウインチと結ばれて引っ張られ、約1時間掛けて6本のレール上をゆっくりと進んだ。

 山門の修復完了は2019年3月の予定で、祖院全体の復旧工事完了は21年3月を見込んでいる。

 寺の施設管理を担当する直歳(しっすい)の藤井博道さん(65)は「山門の工事が終われば、境内全体の7割が修復される。山門は寺の象徴であり、復興が進んでいることに感謝したい」と話した。

北國新聞社

最終更新:7/26(水) 2:04
北國新聞社