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金融のプロが高給捨てて飛び込む仮想通貨の世界-数秒で大金調達も

7/26(水) 14:54配信

Bloomberg

チャイナ・ルネッサンス(華興資本)でディールメーカーを務めていたリチャード・リウ氏は今月、7桁の金額の給与を捨てて、今最も熱い金融商品の世界に足を踏み入れた。仮想通貨を発行して資金調達するイニシャル・コイン・オファリング(ICO)の世界だ。ICOでは製品を一つも世に出していないような企業が時に数秒で巨額の資金を調達する。

香港から北京、ロンドンに至るまで、金融のベテランが高額報酬キャリアを捨てて「怪しい」ICOの世界に飛び込む状況が進行している。ICOでは銀行や規制当局を抜きにして、仮想通貨の発行を通じて手っ取り早く投資家から資金を調達できる。

彼らは目を皿のようにして行動する。相場急落あるいは取り締まりの危険性もあるためだが、リウ氏には、生まれたばかりの新分野を育てていくチャンスの方が大きく映る。

ビットコインやイーサに続く新たな仮想通貨に早くから資金を投じたい投資家の熱気に支えられ、過去1年ですさまじく成長したICOは、かつて衰退したドットコム・ブームに例えられることもある。それでも、超高額ボーナスがおおむね過去の産物と化した金融業界の一部の人々にとって、このまばゆい新分野に背を向けるのは難しい。

現在はヘッジファンドのFBGキャピタルでパートナーを務めるリウ氏(30)は「従来型の投資銀行やベンチャーキャピタルはこの分野を注視する必要がある。非常に大化けする可能性がある」と話す。同社はこれまでに20件のICOを支え、同氏は2億ドル(約224億円)を集めたテゾスのICOに参加。この調達額は今年これまでに香港で実施された新規株式公開(IPO)の平均規模3100万ドルを上回り、年初来で最大のICOとなった。「従来の金融セクターと異なり、上限や障害がない。創造力が膨らむ」とリウ氏は語る。

こうした風潮に批判的な向きは、多くのICOのよりどころはまさに、とんでもない想像でしかないと指摘。クラウドファンディングとIPOの掛け合わせのようなICOでは、仮想通貨が発行されるが、その価値が上がるかどうかは発行体の事業あるいはネットワークの実現可能性が証明され、投資家がさらに参加し流動性が増すかにかかってくる。

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最終更新:7/26(水) 14:54
Bloomberg