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ハリネズミが「たわし」に… 市営動物園、体調に応じて展示交代 ナイスジョークに苦情なし 飼育員に聞く

7/27(木) 6:50配信

withnews

 ハリネズミが飼育されている箱をのぞいてみると、中に「たわし」が展示されていた――。日立市かみね動物園(茨城県日立市)を訪ねると、時々こうした光景に遭遇することがあります。「せっかく見に来ていただいて、そこにいないのは申し訳ないと思って……」と話す飼育員に話を聞きました。

【画像】飼育されている本物のハリネズミはこちら。並べて比較した画像や、よく間違われる「ヤマアラシ」も

「そ~っとのぞいてね!!」

 ヤマアラシが飼育されている檻の前に設置された小さな箱。緑色のシートがかけられていて、「そ~っとのぞいてね!! わたしが○○○○○です!」と書かれています。

 めくって箱の中をのぞくと「たわし」が置かれており、こんな説明文が添えられています。

 「ごめんなさい。ハリネズミはおやすみしています」

 さらに、たわしの名称や原料に関するうんちくも書かれています。

飼育員に聞きました

 たしかにトゲトゲした見た目は似ていますが、本来動物がいるべき場所に、なぜたわしが置かれているのでしょうか?

 「ハリネズミは暑すぎても寒すぎても弱ってしまう動物です。しかも飼育している箱も手作りなので、どうしてもみなさんに見ていただけない日があるので、その日はたわしを入れています」と話すのは、飼育員の中本旅人(たびと)さん。

 ハリネズミの飼育を始めたのは2年ほど前。きっかけはヤマアラシを見た来園者の多くが「あっ、ハリネズミだ」と言っているのを耳にしたことでした。

 ヤマアラシとハリネズミの違いを知ってもらおうと、近くで飼育することに。ハリネズミは夜行性のため、飼育する箱にはシートをかぶせることにしました。

 「シートまでかぶせて『そ~っとのぞいてね』と書いておきながら、中をのぞいたら何もいなかったとなると、来園者ががっかりするのではないかと思い、たわしを入れたんです。理由は『ハリネズミってたわしみたい』とよく言われるからです」

苦情はないの?

 市営動物園の思い切った展示に対して、市民から苦情はないのでしょうか?

 「今のところ、直接いただいたことはありません。よく来られる方は『今日はたわしか~』『お~、本物がいる』と声をかけていただきます」

 先日、たわしの展示がツイッターで話題になりましたが、そのことは知らなかったそうです。

 「けものフレンズの影響で動物園が注目されることが増えており、ありがたい限りです。地元の動物園といったイメージが強いですが、これを機会に遠くの方もぜひ足を運んでいただけたらと思います」と中本さんは話します。

最終更新:7/27(木) 6:50
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