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ChinaJoy 2017が開幕 エンターテインメントコンテンツを広くカバーし、さらに拡大する【ChinaJoy 2017】

7/27(木) 7:03配信

ファミ通.com

構成:編集部 古屋陽一

●“Pan-Entertainment”をキーワードに
 今年で15周年を迎える中国最大規模のイベントChinaJoy 2017が、2017年7月27日~7月30日に中国・上海新国際博覧中心にて開催される。取材陣はいち早く上海入りを果たしたわけだが、とにかくアツい。気温40度ということで、むわっとするくらいの暑さ。この熱気に接すると、「今年もChinaJoyに来たなあ」との思いを強くするわけだが、昨年に引き続き、今年もChinaJoyの意義などについて事務局の担当者の方にお話をうかがうことができた。以下に、その模様をお届けしよう。

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――ChinaJoyも今年で15周年となりますが、今年のChinaJoyの見どころを教えてください。また、今年からの新規の取り組みなどありましたら、お教えください。

担当 ChinaJoy 2017は、アニメ、ゲーム、eスポーツ、ライブストリーミング、ネット動画、音楽、ネット小説、VR/ARといった、巷で話題のエンターテインメントコンテンツを広くカバーしており、世界で最も大規模な“Pan-Entertainment(※)”のイベントになると約束します。

※“Pan-Entertainment”は、テンセントが提唱した事業コンセプトで、オンラインゲームに関連したゲーム、アニメ、書籍、映画、テレビ、そのほかのエンターテインメントメディアからユーザーを取り囲むモデルこと。

 今後もイベントのスケールは拡大していく予定です。今回B2C+B2Bを合わせて15ホール(17万平方メートル)にブースが設置されます。国内外の約1000社が参加予定です。そのうちの500社は世界トップクラスの企業ということもあり、中国と海外のエンターテインメント産業の交換や協力が可能で、それがChinaJoyの強みと言えます。

 ChinaJoyは“Pan-Entertainment”を広めるために、China Digital Entertainment Expo & Conferenceを中心に、Global Smart Entertainment Hardware Expo & Conference(eSmart)とComic & Animation World Amazing Expo(CAWAE)のほか、複数のカテゴリを網羅する形でカンファレンスを同時に開催します。視聴者は、ゲームプレイヤー、ハードウェアユーザー、ビジネス関係者、ゲーム開発者のほか、さまざまな産業に従事する人が訪れます。その結果、世界でもっとも規模の大きいデジタルエンターテイメント産業の展示会となります。

 運営会社であるHowell International Trade Fair Ltdはカンファレンスのレイアウトを、“Pan-Entertainment”に焦点をあてつつ、最新トレンドもカバーできるように変更しました。3つのカンファレンスと、複数の回から成るサミットが同時に開催されます。とくに、今回新しく追加したChina Live Streaming Entertainment Summitでは、複数のフィールドでよりよい“Pan-Entertainment”ビジネスの展開をするために必要なことを、デモンストレーションする予定となっています。

 多年にわたって、中国の“Pan-Entertainment”産業の勢いを確かめるために、ChinaJoyのカンファレンスイベントは、国内外の企業によって利用されてきました。2017年は、これまでのテーマ別の区分けではなく、新しい方法でカンファレンスやセクションを区分けし、より注目してほしいトピックスやセクション・フィールドがわかるようにしています。

 講演では、国内外企業の著名なトップの方々が200名ほど参加する予定となっており、それぞれの産業について知見や意見をお話する予定です。

 今回の開催で、ChinaJoyは15周年目となります。今後も“Pan-Entertainment”のコンセプトのもと、企業間の境にとらわれずにIPを動画やゲーム、アニメやコミックなどの分野で共有していけるようにイベント事業を推し進めて行きます。

 15周年の記念として、ChinaJoy Live Music Carnivalも夕方から開催される予定です。また、ChinaJoy eSports大会も開催されます。大会自体は、ChinaJoy開催前の5月から始まっており、ファイナルはChinaJoy開催期間(7月27~30日)に行われます。

 会場に来られない方のために、ChinaJoyオフィシャルウェブサイトに動画もアップロード予定ですので、ぜひご覧ください。

 ここ数年でLive streamingのエンターテイメントにおける位置付けがより重要なものに変わってきています。今回、ChinaJoyではLive streamingに関する特別な賞とセレモニーである“China Live Streaming Award - The Red Eagle Award”を開催することを決定しました。このセレモニーは、China Live Streaming Entertainment Summit内で開かれます。受賞対象は、プラットフォーム、コンテンツ、配信者、ブローカー&トレーニングの4カテゴリで11個の賞になります。

――ChinaJoyは、“エンターテイメントおよびデジタルコンテンツの総合的なイベント”をコンセプトにしているとのことですが、とくに人気のあるエンターテインメントおよびデジタルコンテンツは何になりますでしょうか? ゲームコンテンツの人気はいかがですか?

担当 ChinaJoyは、ゲームに特化しつつも、アニメやネット小説、ネット映画・音楽など、ほかのエンターテインメントコンテンツがますます参加してきています。家庭用ゲームは、PCオンラインゲームやモバイルゲームと比べるとまだ小さい規模ではありますが、多くのユーザーを持つジャンルです。私たちは、PCやモバイルゲームのユーザーから家庭用ゲームへの流入があるため、市場として成り立っていると考えています。中国の膨大なプレイヤー人口は、ゲーム市場全体が拡大するためのキーポイントだと言えます。

――昨年のChinaJoyの出展社数と入場者数の実績を教えてください。

担当 前年のChinaJoyから展示の規模が展示会場14ホールぶんに拡大しています。同様に出展者の数も増加しています。B2Cは約300社、B2Bには600社以上が参加します。海外からは、200社以上が参加の予定です。前年の来場者数は、32万5425人で、2015年の27万2900人から19.26%増加しています。カンファレンスのスピーカーにも400名が参加予定で、そのうちの4割が海外からの参加者となります。メディアの参加数もグローバルで6000社を超えています。これらのことを踏まえ、ChinaJoyは国際的に市場アピールへの影響力があるイベントだと言えるでしょう。

――昨年はVRコンテンツが充実していましたが、今年はいかがですか? また、ChinaJoyとは直接の関係はありませんが、中国におけるVRの盛り上がりぶりはどのような感じなのでしょうか?

担当 HTCや多くの中国産VRハード、ソフト開発会社が今年のChinaJoyに参加する予定です。前年と比べて、VR関連企業の数は少なくなっています。一方で、製品の質は十分に向上しています。中国におけるVRゲームコンテンツは、まだ始まったばかりの段階で、VRゲームユーザーは手探りの段階です。そのため、私たちはPS VRの中国国内での販売が、VRゲーム市場全体の発展にひと役買うと考えています。

――ChinaJoyにおける、日本メーカーの出展状況などをお教えください。

担当 ソニー・インタラクティブエンタテインメントやバンダイナムコエンターテインメントなどの日本の大手ゲームメーカーは、毎年B2Bに参加しています。さらに多くの日本の中小規模の開発会社も、ChinaJoyのB2Bに参加して、中国やアジアの顧客とやり取りしています。

――中国市場で家庭用ゲーム機が解禁されて2年経ちますが、今年のChinaJoyにおける家庭用ゲーム機の出展状況はどのような感じになりますか? ChinaJoyでも年々家庭用ゲーム機の出展比率は増えている感じでしょうか?

担当 ますます人気のゲームパブリッシャーが出展する傾向にあります。ソニー・インタラクティブエンタテインメントやマイクロソフト、エレクトロニック・アーツ、ユービーアイソフト、バンダイナムコエンターテインメントのブースでは、彼らの家庭用ゲームタイトルを展示しています。また、中国政府に販売許可を得られた家庭用ゲームの数も増加しつつあります。

――ChinaJoyに注目している日本のゲームファンにひと言お願いします。

担当 日本のゲーム産業はこの数十年のあいだに高度な経験を積んできました。中国文化だけでなく、日本のACG文化は多くの若い世代の中国人を魅了しました。私たちは、2ヵ国の企業がコミュニケーションを増やし、お互いの強みや資材を活用して、双方のユーザーが喜ぶようなすばらしいゲームプロダクトを作り上げることができると思っています。また、日本の企業が中国のゲーム市場を把握したり、適切なビジネスパートナーを見つけるためにChinaJoyに参加してくれると大変ありがたいです。

最終更新:7/27(木) 7:03
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