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阪神・金本監督は高山、大山に「大人の野球」叩き込め

7/27(木) 16:33配信

東スポWeb

【伊勢孝夫「新IDアナライザー」】阪神が26日のDeNA戦(甲子園)に5―6で敗れ、4月26日以来の3位に転落した。2位の座をめぐる熱い直接対決は終盤までもつれる展開だったが、本紙評論家の伊勢孝夫氏は状況を考えたチーム打撃ができない阪神若手の力不足を指摘。「首脳陣が直接、指示を出すべき」と警告を発した。

 この日の試合は負けたとはいえ、今後の対DeNAを考えれば、終盤に勝ち継投の投手から1点差にまで詰めたことは収穫。ただ、残念ながらチームとして得点する力の差は歴然だった。

 象徴的なのは3点を追う3回だ。一死三塁の状況から高山が二直、上本が三振に倒れて最悪の無得点。この場面は高山が最低でも外野フライか内野ゴロを打って走者をかえさないといけない。同じことが7回にもあった。無死二塁で大山が浅い右飛で走者を進めることができなかった。結果的に点は入ったものの、あの打席はほめられたものではない。

 一方のDeNAは5回、無死二塁の状況で5番・宮崎が追い込まれながらもきっちりと二ゴロを打って走者を進め、梶谷の犠飛による追加点につなげた。宮崎は現在、打率3割4分5厘でセ・リーグの首位打者。打ちたい気持ちが先に立ってもおかしくないが、自らを犠牲にし、チーム打撃に徹した。強いチームというのは必ずこうした“大人の野球”ができるものだ。

 金本監督は試合後、慢性的な不振に陥っている高山について「打てないときの修正法を自分で見いだせないと前にいけない」と厳しく奮起を促していたようだが、高山も大山もまだまだ駆け出し。選手に任せきりにするのではなく、ああいった勝負どころでは直接、コーチが指示を出すべき。選手を育てる上で、自分で考えさせてやらせることは不可欠だが「こうしろ!」と指示を出すことも大事だ。特に高山と大山の2人は将来的に阪神のクリーンアップを担うべき存在。成長段階の今こそ首脳陣がしっかりと“大人の野球”を学ばせることが必要だ。

 8回表には試合を決定づける中谷と大山が打球をお見合いするお粗末な守備もあった。金本監督は「ルーキーと素人を守らせている僕の責任。ある程度のミスは覚悟して使っている。それを怖がっていたら、いつまでも選手は使えない」と責任を背負ったとも聞いた。確かに「育てながら勝つ」のは難しい。でも、若手の成長が今の阪神の浮沈の鍵であるのも確かだ。まだシーズンは56試合も残っているし、DeNAとの直接対決は12試合ある。高山ら若手選手が“大人の野球”を身に付けない限りDeNAとの差を埋めることは難しいだろう。 (本紙評論家)

最終更新:7/27(木) 16:33
東スポWeb