ここから本文です

<高校野球決勝>藤枝明誠、負けない野球 イズム浸透

7/27(木) 8:16配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 降雨中断を挟んで約5時間半に及ぶ雨中の戦いを終え、歓喜に沸いた藤枝明誠ナイン。新チーム発足当時から「ヘボ軍団」と光岡監督に言われ続けたチームが、野球部の歴史に誇れる足跡を残した。「厳しいことばかり言ってきたが、今日だけはたくさん褒めてあげたい」。指揮官の表情が和らいだ。

 2011年に静清を初の選抜出場に導いた光岡監督が明誠を率いて4年目。イズムは着実に浸透した。堅守で負けない野球を掲げ、犠打失敗や四死球、凡ミス、失策をなくすことを徹底させた。主将の中田は「ほとんどの時間を守備練習に費やした」と振り返る。

 チームのスタイルを見失いかけたこともあった。昨秋は2年連続で東海大会に出場。知らぬ間に慢心が芽生えた。今春の地区大会で島田商に屈辱のコールド負けを喫し、「弱いことに気付いた」と中田。競り合いに強い明誠の野球を再確認し、原点に立ち返った。

 準決勝、決勝は猛打が爆発した。静岡の池谷、日大三島の海野ら左の好投手を打ち崩さなければ甲子園はないと、打ち込んできた成果が結実した。打線の要の常盤は「春までは自分と(中田)悠斗が打たないと勝てないチームだった」と仲間の成長が頼もしかった。

 甲子園では「明誠のスタイルを貫く」とナインは口をそろえる。河合は「(久保田)蒼布を中心とした守りのチーム。守備の勢いを攻撃につなげる」と、夢舞台での本領発揮を誓った。

静岡新聞社