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首都高速の二輪車死亡事故率は30% 首都高速は全国一危険な高速だった

7/27(木) 19:23配信

レスポンス

首都高速には、国内唯一の二輪車2人乗りができない区間がある。東京都公安委員会が2人乗りを検討した当時の資料には、首都高速の危険性がはっきり示されていた。

2004年、解禁後も規制区間を残すべきという同委員会会議で示された。警視庁交通規制課がまとめた「首都高速道路における自動二輪車の二人乗り禁止規制について」という資料だ。2005年4月の改正道路交通法施行で高速道路の2人乗りは解禁となったが、この資料をもとに、都心の首都高速一部区間は2人乗り禁止になった。

当時、2人乗り禁止判断の決定打となったのが、首都高速の二輪車死亡事故率の突出した高さだ。1999年~2003年までの自動二輪車が第一当事者となる交通事故発生状況を、全国と都内で比較している。事故の原因は運転者にあることが多いが、数字はそれだけでは説明がつかない。

事故の実数は道路の延長距離に比例することがあるので、事故における死亡事故率や1km当たりの死亡事故発生率に注目していただきたい。

首都高速の中でも、都内に限定して発生した事故、なんと30パーセントは死亡事故になっている。高速道路だから死亡事故率が高いわけではない。同じ高速道路でも東・中・西日本のNEXCO系高速道路での死亡事故率は6.6パーセント。首都高速の6分の1だ。道路環境の違いを考慮したとしても、同じ都市高速である阪神高速の死亡事故率は3.1パーセント。NEXCO系よりさらに低い。さらに都内一般道では、死亡事故率は1.4パーセントだ。

◎首都高速 事故発生件数/死亡事故/死亡事故率(1km当たりの死亡事故発生率)
首都高速全域(271.8km)...125件 28件 22.4(0.1030)
首都高速都内(180.4km)...83件 25件 30.1(0.1386)
都内自動車専用道(58.6km NEXCO系と上記を除く)...13件 2件 15.4(0.0341)
都内一般道(2万3608.6km)...1万4505件 206件 1.4(0.0087)

◎全国統計 事故発生件数/死亡事故/死亡事故率(1km当たりの死亡事故発生件数)
NEXCO系高速自動車道(7004.7km)...694件 46件 6.6(0.0066)
首都高速を除く指定自動車専用道(1638.0km)...294件 15件 5.1(0.0092)
阪神高速(223.8km)...96件 3件 3.1(0.0134)

首都高速と他の道路の比較データを見る限り、運転者だけでなく、首都高速にもどの高速道路会社より厳しい安全対策が求められていることは間違いない。そんな状況下で、なぜ首都高速はライダー落下事故対策を、運転者に対する注意啓発だけで終わらせようとしているのか。

《レスポンス 中島みなみ》

最終更新:7/27(木) 19:23
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